ウェストコーストの風をまとったポップなR&B
★★★★★
軽やかな雰囲気に満ちたサウンドながらも、単にポップだロックだと言い切ってしまうのはもったいない・・・「ウェストコーストの爽やかな風をまとったR&B」とでも言ってみましょうか。
ウェストコーストとはいっても、パブロ・クルーズはサンフランシスコのバンド。その若々しくも洗練されたサウンドは、70年代当時のLA発のバンドと比べてみても、やはり一線を画す存在であるように思います。
「サーファー御用達」という軟派なキャッチフレーズも今は昔。70年代には、そんな彼らをたたえる最大のホメ言葉だったのでしょう。
良質のAORとしても楽しめるこのアルバムは、70’sロックの隠れた名盤です。