ショル兄妹の人間性
★★★★★
ナチスに抵抗した「白バラ」のメンバーであるショル兄妹は、英雄視されたり神聖化されてしまうことがあります。しかしこの本でまとめられた二人の手紙や日記からうかがえるのは、悩んだり恋に胸を躍らせたりと生き生きとした人間味です。「僕の字読める?」なんて書いたりほほえましいところもたくさんあります。
逮捕される2日前と前日にそれぞれの手紙は終わっています。どちらも相手の手紙を楽しみにしている言葉で締めくっくていますが、数日後に処刑されると知っているだけに、なんとも言えない気持ちになりました。