いわゆる自己啓発本と言われる類の本かもしれないが、デザイン関連書籍で有名なPHAIDON出版ということで、興味を持つ。

　著者は広告業界ではちょっとした有名人で、本書は広告デザインという視点から「クリエイティブ」であることに焦点が絞られている。

　内容を読んでみるとすべて当然という印象だが、よくよく考えてみると、非常に大切なことを伝えようとしている。

　常日頃自分に言い聞かせているのは、本書でも触れられているように「自分の限界を決め付けない」ということ。

　何事を成し遂げるのにも、「あきらめない」ことが重要。できないと思ってあきらめた時点で、可能性がゼロになる。これでは、自分で自分の可能性を閉じてしまっているということになる。

　あきらめなければ、わずかでも可能性は残されている。あとは努力とタイミングさえ合えば、その可能性が実現になることも夢ではない・・・

　限界に挑戦し、自分の可能性を常に拡げ続けたい。

　前向き発想のための王道的な内容の本。海外モノらしいカラッとした文章と、シンプルなフレーズが印象深く、手元に置いておきたい一冊になります。
2010年4月に改訂版が発行され、読みづらいと指摘の多い翻訳は解消されていると思います。私は、何のストレスもなく読めました。

以下のタイトルの内容はオススメ

・学校一番だった人が、必ずしも人生で一番になれないことを知っているかね？
・全部自分のせい
　※気に入らないことがあると、いつも人のせいにしている（叱）
　　たくさん本を書き、安易に売ろうとしている
　　”あの人”に贈りたい内容だ(笑)
・ノーをまともに受け取るな
・できそうになくてもやってみろ、きみがやらなきゃ始まらない
・スピーチをするな、ショーにしてしまえ
・成功率の上げ方

著者の実体験が織り込まれているので、
読む側の立場に置き換えれば、
参考になる箇所は、かなりあると思う。

移動中の息抜きとして、
なかなか面白かったと思います(笑)

一つ一つの言葉、「生き方」を確認できた。
古い言い方だが、ウィットに聞いた語り口。
そして、言いたい事をグロスで考え、解きほぐし、レイアウトしている事に驚いた。
確信を持つ、まとめる、事の技を教えてくれる素晴らしい本だと思う。
日本語の訳については、読み取ることも試練の一つとして考えれば良いのではと、
思わせてくれる。そんな本だ。

ファイドン社といえばアート、デザイン関係に精通した出版社であるが、
この本はひじょうに出来が悪い。
先ず日本語の文字組みがなってない。更に和訳がひどい。
せめて文字組が良ければ、少しは読みやすいハズだが、
外資系出版社の日本語に対する無知加減を露呈している。
とにかく読み進むに連れストレスが溜まり、途中で投げ出したくなった。
この本を買おうとしてる方は、先ず書店で手に取って中を一読してから
買うかどうか判断されたし。