謎かけ
★★★★★
正直、魔界都市ブルースの中でも異色な物語だなぁと思った。しかし決して悪い印象ではない。特に『白髪頭の戦士』は結構気に入っている。著者が《あとがき》か何かに『老人と子供は禁じ手なんです』みたいな事を語っている。
この二つの物語を読み終えたあとに、ふと思い出した事があった。有名な【スフィンクスの謎かけ】。朝は四本、昼は二本、夜は三本、これは何?。この答えは人間。朝は赤子(よちよち歩き)、昼は大人(二本足で立つ)、夜は老人(杖をついた老人)。
菊地先生は魔界都市における朝と夜のスフィンクスの謎かけのような物語を描きたかったんではないだろうかと思う。
じゃあ昼は?と聞かれればこれは魔界都市でいつも描かれている。個人的な推測憶測だがこの物語は氏が長年温めていた物語なのではないだろうか。