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魔界都市ブルース (童夢の章) (祥伝社文庫―マン・サーチャー・シリーズ)

価格: ¥580
カテゴリ: 文庫
ブランド: 祥伝社
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謎かけ ★★★★★
正直、魔界都市ブルースの中でも異色な物語だなぁと思った。しかし決して悪い印象ではない。特に『白髪頭の戦士』は結構気に入っている。著者が《あとがき》か何かに『老人と子供は禁じ手なんです』みたいな事を語っている。
この二つの物語を読み終えたあとに、ふと思い出した事があった。有名な【スフィンクスの謎かけ】。朝は四本、昼は二本、夜は三本、これは何?。この答えは人間。朝は赤子(よちよち歩き)、昼は大人(二本足で立つ)、夜は老人(杖をついた老人)。
菊地先生は魔界都市における朝と夜のスフィンクスの謎かけのような物語を描きたかったんではないだろうかと思う。
じゃあ昼は?と聞かれればこれは魔界都市でいつも描かれている。個人的な推測憶測だがこの物語は氏が長年温めていた物語なのではないだろうか。
インモラル ★★☆☆☆
「白髪頭の戦士」と「ベビーフェイスの無頼漢」の二本立てです。
タイトルそのままに、前半は鬼と戦う老婆の話。
剣術の猛者という設定なんだけど、太刀というよりも薙刀をイメージしてしまった。
そして後半はせつらを押しのけ赤ん坊が主人公かっていう活躍でした。
老人と子供を使えってどこかの落ち目なバラエティーじゃないんだからさ。
安易なタイトルもさることながら、どちらも魔界都市の雰囲気にそぐわないんだよね。
もう少しまとめて短編にしてしまえばまだよかったんだけど。