まだ導入部か
★★★☆☆
「フェンネル大陸 偽王伝」シリーズの第6弾。
今回は、やや持ちなおして面白かった。
活劇あり、陰謀あり、美女ありと、物語の勘所を押さえている人だ。
ただ、欠点も相変わらず。いまでも収拾がつかなくなってるっぽいのに、さらに風呂敷を拡げるのは止めて欲しい。まだ導入部らしいが、いったい何冊書こうと思っているのだろう?
フェンの生き方に惹かれます!
★★★★☆
ラビッジの過去について、段々明らかになってきた!って感じです。
ですが、私としてはラビッジ編よりもフェンの活躍の方が見所だと思います。
『他人を犠牲にしても、人を殺す武器を作っても。自由の為には犠牲が必要だ』
自分たちが生き残るために、余所者の少女を犠牲にしようとする町の人を説得するフェンの言葉に胸を打たれました。
単なるファンタジーではなくて、考えさせられるものがあって、高里さんのお話はすごく奥が深いですね。
第6弾・ラビッジの「借り」とは?
★★★★★
フェンが「偽王」としてたってからの旅路はソルドへ火の粉が飛ぶのを避けるのもありシスタスを目指します。
前作で語られた「ラビッジはシスタスに借りがある」理由が今回明らかになりました。
少しずつ世界情勢と人物関係が見えてくると同時にその背後にあるエピソートは物語中盤のようでまだまだ全貌には遠く、読み手としてはシスタスが侵略に至る経緯は謎に包まれているし、サチはやっぱり謎。
誰かのせいで、誰かが居れば、誰かだったら…誰かの存在に屈するのも、迎合するのも他人ではなく自分ですね。
フェンベルクの戦闘シーンが今回はたっぷり拝めます。