小動物好きにはたまりません
★★★☆☆
表紙イラストの可愛さに惹かれて読みました。
海で困っている動物たちを助ける、フェレット・レスキュー・サービス(略してFRS)の活躍
を描いた物語です。この世界では、海で船が遭難すれば人間は人間の沿岸警備隊員が助け、
同乗している動物はFRSが助ける、というルールができあがっています。
どうしてフェレットが? なんて野暮なことは言いっこなし。
フェレットたちは、この危険な仕事に誇りを持って日夜訓練に励んでいるのです。
ストーリーは普通の面白さで、特にひねりもなく宗教色が色濃いです。
が、表紙イラストのフェレットに惹かれて読んだ私にとって、作者の主張はさておき、
フェレットがどこまでもフェレットとして描かれている文章が良かったです。
フェレットが物の受け取りをする時差し出すのは前足。長さを測る単位はポーズ(paws)
などなど、細かいところまでフェレットらしく描写されています。なので、頭の中で
フェレットたちがあの短い手足で頑張っている姿がリアルに想像できて楽しめました。
このシリーズは5巻まであるとのこと。楽しみです。