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バッハ:パルティータ全曲

価格: ¥4,893
カテゴリ: CD
ブランド: ソニーレコード
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アルバム「小プレリュード&小フーガ」の全曲も収録されています。 ★★★★★
パルティータが名演であることは既に他の人がレビューで書かれており、それに異論はないが、本作を購入することを検討する時にご注意いただきたいのは、グールドには「小プレリュード&小フーガ」というこれまた捨てがたい作品があり、その全曲がパルティータとともに本作に収録されている、ということです。つまり、本作を買えば「小プレリュード&小フーガ」は買わずに済み、お徳ということですが、「小プレリュード&小フーガ」はアルバム・ジャケット・デザインがとてもクラシックの作品とは思えない、ほれぼれするほどかっこいい出来のものですので、こちらも是非手元に置いておきたい。結局私は両方を持っています。曲の重複に目をつぶっても損はないと私は考えています。
なぜ『イタリヤ組曲』とは言わないのか(●^o^●) ★★★★★
パルティータ第一番・第二番が1959年、第三番が1962年、第四番は1963年、第五番・第六番は1957年に録音されている。つまりグールドは5→6→1→2→3→4の順に7年もの月日をかけて取り組んだ事を意味している。イギリス組曲などは1973年スタートの録音であるからして最初に手がけたかった作品が本作だったことも予想できる。(●^o^●)

バッハは10才の時に両親を亡くしている。そして最初の妻、マリーア・バルバラにも先立たれる。そして1721年12月、15才年下のケーテンの宮廷歌手だったアンナ・マグダレーナと結婚する。おそらくは明るい家庭生活を取り戻してくれた若妻に感謝の気持ちでいっぱいだったに違いない。それが、バッハのイマジネーションに火をつける。イギリス組曲・フランス組曲・パルティータはいずれも新婚早々に妻のために書いた2冊の『アンナ・マグダレーナ・バッハのためのクラヴィーア小曲集』に由来するからだ。

フランス組曲・イギリス組曲ときて、なぜイタリヤ組曲といかないのか、が不思議ではある(●^o^●)。『パルティータ』とは舞曲の組曲のことだ。ちなみに『イタリヤ組曲』というのはイゴール・ストラビンスキーの作品にある。

グールドはこのバッハの妻への愛に満ちた作品をいつものようにとつとつと弾いて見せる(●^o^●)。グールドはいつも一度に8時間録音していたそうだが1時間以上ピアノに向かっていることはなかったそうである。あとはただ再生テープを聴き、最良の自己表現たるテイクまで試行を続けるのだ。それがとつとつと弾いているように聴こえるというのも面白い。

まずはこれから聴くべきだと思います ★★★★★
~このページのタイトルとは違っていて、内容はパルティータ全曲(1-6番)と小プレリュードとフーガ(デジタル録音)です。
パルティータ5番と6番は従来モノラル録音のみが聴かれてきましたが、両曲の第1楽章と終楽章は当時試験として行われていたステレオ録音テープからマスタリングされています。これらの部分は信じられないくらい良い音です。残りの楽章のス~~テレオ録音テープが残されていないらしいのは悲劇としか言い様がありません。
追加収録されている小品も録音のあまりない曲が多いので意義あるものです。また、ずっと間違っていた録音/編集担当者名がようやく訂正されています。
英語のレビューに書いてあるとおり、Igor Kipnis の演奏(対極)と比べるのもよいですし、あるいは第1番で D. Lipatti~~ との共通点を探してみるのも良いでしょう。「グレングールドってどんな人?」と興味を持っている人には一番最初にお薦めするCDです。サンプラーや編集盤のように将来無駄になるということもありませんし。~