知れば知るほど分からない宇宙
★★★★☆
ガリレオ・ガリレイが望遠鏡を用いて以来、宇宙の知識は日進月歩で増え続けている。でも、分かったこと以上に、分からないことの方が増えていることが本書で分かる。でも、知りえたこともまたびっくり。毎秒数百兆個も体を通り抜けていくほどだくさんあるニュートリノも、宇宙ではわずか1%ほどのエネルギーにしかならないなんて…。宇宙に存在するエネルギーの90%以上はまだ解明されていないのだとか。
宇宙論、素粒子論、宇宙の歴史、宇宙開発と100項目だけあって、内容は凝縮されていて非常に分かりやすい。宇宙の話題があるとき、脇にあると重宝するなと感じた。ちなみに宇宙ステーション滞在で出る排泄物の処理法は面白い。地球に変える補給船の船外に載せ、大気圏突入時に燃やしてしまうのだそうだ。