知的好奇心をある程度満たす。
★★★★☆
「天文宇宙編」「生命編」と2部構成で、その起源を科学者たちがどのように
解明してきたかをわかりやすくまとめた参考書的な本。
古代の学説から最新の研究結果まで網羅されており、2007年時点でどこまでわかったか?
が書いてある。
決定的な回答は恐らく出ないだろう。
人類はそこまで賢くはないのだし、解明できたとしても自分の生き方にさほど変化は起きない。
でも知りたい!という理系人間?の要求に一応答えてくれる良書。
万物の始まりについてわかりやすくまとめている
★★★★☆
本書では宇宙や銀河、太陽系、時間といったマクロなスケールのものから、種、生命、人類というミクロなものに至る万物の始まりについて過去から現在に至るまでどのような研究がなされ如何なる理論が登場してきたのかについて、簡潔且つ明解にまとめられています。
一読してみて感じられたのは、科学の歴史とは知的探求の歴史であって、人類を含む生命や種の起源を探るという事は、太陽系や銀河を含めた宇宙そのものの起源を探るという事にもつながっていくという事です。生命の起源は宇宙からやってきたという説もあるくらいなので、私達の存在は宇宙と共にあるとも考えられるのかもしれません。また起源を探るという事には壮大さが感じられ、その万物の起源を探っていくという遠大なる探求を手軽に読む事が出来るという事からも本書は有益です。
宇宙から生命、人類についての始まりを幅広く扱っているだけに、まだまだ知りたい事やもっと突き詰めて欲しかったりした事もありましたが、科学における始まりの探求の基本的な部分は本書を読めば理解できると思います。現代科学の成果と最前線を知る上での入門書としても最適です。
現代科学のエッセンスを簡潔に分かり易くまとめた
★★★★☆
私たちはどこから来て、どこへ行くのか。
そして、世界やこの広い星空の始まりは。
太古から人が抱き、挑戦し続けてきた疑問だ。
この本の目的と内容は、「はじめに」の中に
まさに的確に、そして簡潔に現されている。
どのテーマも根源的かつ本質的であるから、
いまだそれらの疑問が完全に解明されたと
はいえず、また自然はそれを容易に許すほど
安直でもない。
〜中略〜
本書に描かれた“始まりの科学”は、人間の
知性と科学の歴史の現在の到達点といってもよい。
本書は大きく「宇宙」と「生命」の2部で構成され、
銀河や時間、生命や人間と3〜4章に分かれている。
それぞれのテーマに基づき、現在科学の最新状況を
フルカラー!の図表を多用して解説している。
自分という存在、世界という広がりに思いを馳せる、
手軽に読めて、幅広い知識が得られる理系本。
フルカラーには驚き!
★★★★☆
新書ということで、文章中心かと思っていたが、古今東西の科学者や宇宙、生物の写真やイラストがふんだんに盛り込まれており、楽しみながら読み進めることができた。これなら1000円という価格にも納得できる。
それぞれの始まりが、これまでどのような形で理論展開されてきたかを歴史とともに把握することができるので、科学の入門書としても楽しく読めた。