うーん、期待したような感じではなかった…
★★☆☆☆
様々な形態の短編がたくさん収められているのですが
なかには好きなのもあるのだけど
全体として断片ぽさ、思考のメモ
みたいな感じに欲求不満を感じる。
作者はそれこそを良しとしているようだけど。
レビューの「哲学的」というのも期待していたのだけども
そんなにスゴイ哲学とも思えなかった
あたしが浅はかなのか。
「サン・マルタン」という作品は
若い男女がフランスのとある村で
屋敷の管理人をしてつつましやかな生活をする話なんですが
これは彼女の実体験に基づいていて
このときのパートナーは作家のポール・オースター氏とのこと!!
哲学的。
★★★★☆
タイトルに引かれて手にとったら、短編にもかかわらず
内容が深くて、読むのに時間がかかりました。
内容が哲学的なので、部屋のかたすみにおいて、思い出したら読むみたいな
スタンスがよいかと思います。
あとがきに「ポール・オースター」とフランスで一時暮らしていたとあり、
確かに同じ空気を書物から感じました。
心地よい眩暈を与えてくれる超短篇集
★★★★☆
短いものだと数行、1ページ、2ページのものが大半で、ぼくらがイメージするいわゆる短篇小説が数篇・・・合計51篇収録されている。物語らしい物語はほとんどない。哲学というのか禅問答というのか、見た目はシンプルなんだけれど、すごく複雑な知恵の輪みたいな文章である。読んでいて、途中で「あれ」と首をかしげる。それは「騙し絵」を見ていて、そこに隠されているものの気配に感づくのに似ている。頭の中で整理して、短い文章なのでもう一度始めから読む。今度は逆に最初の絵がなんだったか見えなくなってしまう。自分の中で確立していた心の有り様だとか、人生だとか、世界だとかが、呆気なく崩壊して、不明なものに再構築されるのだ。好むと好まざるとにかかわらず。
宇宙から自分を見たい人にお勧め
★★★★☆
昔から、僕は宇宙人がいて、僕に命令を下していると、思っていた。「ほとんど記憶の無い女」を読んで、ますます、それが事実だと認識したくなった。僕が自由で、自分の意思で生きていると思う程の苦痛は存在しないから。 PSまた、慌てて辻堂で電車を降りてしまった。俺は茅ヶ崎で降りるんだよ。辻堂は東海道線のブラックホールなんだから。おかげさまで、熊本行きの夜行列車を見ることが出来た。(ムックの夜行列車−オリコン圏外へ墜落−みたいでカッコイイ。