速弾きギタリストの「教祖」、イングヴェイ・マルムスティーンのソロ3枚目となるアルバム。アルカトラス在籍時から並外れたギターテクで注目を集めていたイングヴェイ。彼を皮切りに、続々と超高速プレイを得意とするギタリストが登場した。しかし、いまだ彼を凌ぐギタリストがミュージックシーンに現れない。それは、彼の速弾きが単に技術的なものではなく、クラシカルかつ格調の高さをも醸し出しているからにほかならない。
アルバムを出すごとに理想とするサウンドを実現していくイングヴェイ、3枚目の本作では北欧系独特のメランコリックなサウンドをさらにハード・ロック色の強いものに仕上げている。これには、以降のイングヴェイの作品でも何度か起用されている実力派ヴォーカリスト、マーク・ボールズに負うところが多いだろう。アルバムの流れもメリハリが利いている。たとえばアコースティックギターのインスト<4>から<5>のハードかつスピーディな曲へ、さらに明るめの<6>への移行など。イングヴェイは<9>のギターソロ1曲の中でも、静と動をきっちりと弾き分け、組曲に仕上げる優れたセンスを発揮している。彼の初期の代表作としてぜひ聴いてほしい。(富良仁 枝実)
黄金メンバーによる作品
★★★★★
このアルバムはやや売れ線狙いを狙った感がある。
だが、楽曲のバランスは非常に良くできている。
それにイングウェイの事故前の繊細かつ桁外れの超絶プレイを聴かせてくれる。
特にインストではそのプレイが爆発している。
Voに声域の広いマーク・ボールズがそしてヨハンソン兄弟とまさに黄金メンバー。
マークは素晴らしい。ここまで表現力豊かに歌える人がが過去未来に歴代のVoにいただろうか・・・・
ちなみにブートを観たのだが(野外のオーディエンスショット)でイングウェイのギターに互角に張り合っていたのには驚愕させられた。
それと天才イェンスのKEYも魅力。今ではもはや天上人に近い。
ベースはイングウェイ自信が弾いている。おかげで異常なベースラインになっている。しかしこれまたイングウェイの凄さを証明している。
またドラムのアンダースも健闘している。
ただ、残念なのはアルバムのサウンドがいまいち良くないのだ。これは本当に勿体ない。
しかし、それでも個人的にはこのアルバムがイングウェイのベストアルバムだろうと確信している。
これが限界
★★★★★
音楽として纏まりのあるのはこの作品がピークでしょう。あとは自画自賛作品のオンパレード。この人、せっかく才能あるのに、他人の忠告とアドバイス受け入れられない人だから、これ以上は伸びません。合掌。
Vocal&Guitarが見事だけれど
★★★★★
単調な曲が多すぎる感じがします。
この組み合わせならもう少し冒険して欲しかったと思っています。
特に、売れ線狙いすぎる感じの曲が多くて、残念ですが
ファン獲得には大きな貢献したあるばむかも?
キャッチーとメロディアスを両立した名盤
★★★★★
インギーが前作の好評を受けて世に放った3rdアルバムです。
ファンには本作が一番好きだという方も多いですね。
インギー本人も本作が一番お気に入りらしいです( '∀` )やっぱ売れたからですかね
当時のセールス的には大成功で、ゴールド・ディスクに認定されましたねぇ。
個人的にはジャケットを何とかして欲しかったですが(^_^;)
インギーの作る旋律の美しさは今作も健在で、
本作はより「泣き」を意識したメロディ作りが目立ちます。
インギーと言うと速弾やハード・ナンバーが取り上げられがちですが、
彼の楽曲の本領は「湿っぽさ」にあると見ているのは私だけではないでしょう。
#4「Crying 」
#9「Trilogy Suite Op: 5」
等はそんな路線の傑作として名高いです。
美メロ好きにはたまらないですよね。
#1「You Don't Remember, I'll Never Forget」
#2「Liar 」
#3「Queen in Love」
の3作は本作のキャッチーさを支える重要な曲達です。
この流れによって非常に「聴き易い」アルバムに仕上がっていますね。
また2008年版リマスターとして音圧の向上が確認出来ます。
心なし分離が良くなり、各パート毎の聞き取りも容易になった気がします。
本作のメディアはSHM-CDということで、メーカーは音質の向上を謳っています。
しかしながら、技術的にはまだ未知数のモノですので
この技術自体が音質改善に向上しているかは現状判断出来ないだろう、
と言うのが私の意見です。
さりながら、間違いなくオリジナルや過去のリマスターより向上しているのは確かです!
ニューアルバム発売を控え、もう一度インギーを聴き直そうという方にオススメですよ( '∀` )
イングヴェイ自身も最高と認める傑作アルバム!,
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イングヴェイの初期6作品が紙ジャケット、初の24bitデジタルリマスターにて発売。これはソロ3枚目にあたるもので、新ボーカルにマークボールズを迎え、前作の泣きのフレーズを生かしつつ、更にキャッチーにした作品です。さて、今作品のリマスター具合は、マーチングアウトと同じく低音、特にバスドラとベースを強調したリマスター加減ですが、マーチングアウトよりこもり感はマシになったものの今度は若干音が割れぎみなのが残念な所でもありますが、低音が強調された故にマジックミラーでのイングヴェイのとんでもないベースがよく聞こえるのは嬉しい所です。しかしこのCDの最大の売りは何といっても泣きの入った傑作曲が多い所です。特に1曲目・ユードントリメンバー、2曲目・ライアー、3曲目・クイーンインラブと出だしから傑作曲が堪能できるこのアルバムは、イングヴェイ本人も一番というくらいクオリティが高い傑作アルバムです。故に繰り返しますが音がこもり気味、割れ気味なのは残念・・しかし、何度も発売されている廉価版のペラペラな音のCDを買うくらいなら、こちらの方をおすすめします。限定みたいなので迷ってる方はお早めに。