イングヴェイ・マルムスティーンが90年に発表した6枚目のアルバム。要所で聴かせるギタープレイはスリリングで美しいが、サウンドをトータルするとイングヴェイにしては平均レベルで、そつなくまとめられた感がある。
ハードチューンからバラードまで歌いこなすヨラン・エドマンの哀愁を帯びたハイトーン・ヴォイスは聴きごたえあり。彼のヴォーカルがイングヴェイの華麗なギターと絡み、このアルバムを北欧ハードロック色の強いものに仕上げるのにひと役買っている。北欧系が好きな人に聴いてほしい作品だ。(富良仁 枝実)
雑誌等の評価は低いが
★★★★★
自分の中では、かなりレベルの高いアルバムと位置付けている。
2曲のPVのお粗末さには目を瞑っても、とにかく質の高い良質の曲が目白押し。
捨て曲無しのハイレベルなアルバム。
「TrilogyまでのYngwie」+「Odysseyで得たもの」+「北欧性」な、ハイクオリティー盤!!!
★★★★★
1990年、Yngwie Malmsteenのアルバムです。
(「Odyssey」(1988) → 「Trial by Fire」(1989) → このアルバム → ベスト盤「Yngwie Malmsteen Collection」の流れです)
前作「Odyssey」で共演したJoe Lynn Turnerと決別、
そして新メンバーを迎えて製作された、「心機一転!」なアルバムです。
メンバーは、
Yngwie Malmsteen (G), Goran Edman (Vo, MADISON, John Norum), Mats Olausson (Key),
Svante Henrysson (B), Michael Von Knorring (Dr) 。。。となっています。
大分、変わりましたよね。
母国・スウェーデン人脈で固められ、「一番の大物は、Yngwie!」体制となっています。
前作「Odyssey」では、あまり聴けなかった「暴れん坊ギター」が復活です。
新しいメンバーも、ここぞと言わんばかりに、クオリティーの高い演奏・歌唱をしています。
楽曲についても、従来のネオクラ路線をかなり復活させつつも、
前作「Odyssey」にあった「楽曲のクオリティーの高さ」を維持しています。
また、新メンバーが持ち込んだものかもしれませんが、
北欧メタル特有の透明感・哀愁感があり、なんともいえない緊張感・叙情性が漂っています。
何となくですが、「TrilogyまでのYngwie」+「Odysseyで得たもの」+「北欧性」なアルバムです。
個人的には、Yngwieは、次作「Fire & Ice」で、それまでのYngwie音楽を完成させたと捉えています。
が、「『Fire & Ice』よりも、このアルバムの方が好き or よく聴く」という人がいても、全然不思議でないと思います。
。。。それくらい、クオリティが高いです。
「Yngwieファン」「ギターファン」はもちろんのこと、
「北欧メタル・ファン」にも、オススメの逸品です。
(参考)
日本盤は、ボーナストラック「Making Love (Extended Guitar Solo)」収録。(全12曲)
北欧メタルに回帰した1枚
★★★★★
インギーが前作で大ヒットを飛ばしながらも、自分より目立つジョーが許せなかったのでしょうか、
僅かアルバム1枚で喧嘩別れ。その後母国スウェーデンから自分のジャイアニズムを受け入れる面子を揃え、北欧メタル特有の透明感溢れる楽曲を武器にリリースされたのが5thアルバムである本作です。
本作はファンの間では評価は高いものの、セールス的には大コケだったり(^_^;)
インギー曰く「レコード会社が悪い!」とか。流石ですw
#1.「Making Love」#2.「Bedroom Eyes」
冒頭の2曲は嫌いな人も多いですが、私は嫌いではないです。
ミドルテンポからのポップ路線の曲で、バラエティ感を出すのに一役買ってくれています。まぁ、何もトップに持ってくることはないと思いましたが(^_^;)
#3.「Save Our Love」はヨラン・エドマンの透明感溢れるハイトーン・ヴォイスがこれでもか、と際立つ極上バラード。間違いなく本作のハイライトでしょう。正直ヨランの声は細すぎて野太いインギーのサウンドに押され気味な感がありますが、この曲ではそれが吉と出ています。PVが若干安っぽいですが、これは時代の所為ですから大目に見てやって下さいw
#4.「Motherless Child」は本作のキラー・チューン。本作の価値はこの曲の評価如何で変わりますが、インギーの過去のキラー・チューンが気に入っている方には間違いなくお気に召して頂けるかと思います。前述の通りヨランの線の細いVoが気になるものの、それを遥かにすっ飛ばす疾走感と極上の歌メロは必聴モノですよ!
他にも
#6.「Judas」
#8.「Demon Driver」
#11.「Eclipse [Instrumental] 」
等の佳曲が目白押しですので、本作を聴くのなら押さえておきたい所です。
本作は流麗と言えば聞こえが良いですが、パワー感がやや不足していることも事実ですので、この辺でヘヴィ感を補っていますね。
また本商品は素材にSHM-CDを使用し2007年版の24bitリマスター仕様です。
元々不満のない音質でしたが、更なる向上が期待出来るかもしれません(技術的に未知数な為断定は出来ない)
本商品と同時発売する筈だった新譜の発売延期が続いていますが、事前のおさらいに如何でしょうか( '∀` )
リマスター
★★★★★
リマスターされているので、音が格段に良くなっています。また、紙ジャケットですが、質も良くイングヴェイの写真が綺麗に写っています。楽曲の素晴らしさは変わりません。Motherless Childが人気のようですが、私はFaultlineが好きです。隠れ名曲だと思います。
キーボードを生かしたキャッチーで聞きやすい北欧メタル,
★★★★★
イングヴェイの初期アルバム6枚が24bitデジタルリマスターにて発売。あんなに仲の良さを強調していたジョーリンターナーをあっさりクビにして、あまり有名でなかったヨランエドマンを新ボーカルに迎えた90年の作品です。さてこの作品のリマスター具合は、バランス重視型で、低音楽器(特にベース)のパンチにはやや欠けるものの、元音が流石90年代に入ってからの録音だけに十分堪能できます。6作品中で一番“これぞインギー!”っていう曲がない今作品が一番リマスター具合が素晴らしいのはなんとも皮肉な気がしますが・・曲は前作オデッセイでのキャッチーすぎ路線から少し軌道修正し、キーボードを多用した如何にも“北欧メタル”なテイスト全開で、非常に聞きやすく個人的には大好きです。世間の評価はいまいちですが・・余談ですが当時のイングヴェイは完全に“オレ様”状態で、悪口雑言、言いたい放題で、彼をインタビューした当時の音楽雑誌は違った意味で読み応え満載でした。(まるで“女○自身”・・)某メタル誌ではそのあまりに酷い口に“慇懃無礼マルムスティーン”などと面白すぎるあだ名をつけられていました。そんな彼も最近ではすっかり丸くなって。いや、体じゃないですよ・・