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クルージン

価格: ¥3,059
カテゴリ: CD
ブランド: EMIミュージック・ジャパン
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大西順子 In 1993 At NewYork ★★★★☆
大西順子 WOWに続く2枚目。1993年、NYでの録音。
ベースがロドニー・ウィティカーでドラムが”あの”ビリー・ヒギンズ。

まず収録曲を見ると、エリントンナンバーが3曲も入っている。
他にO・コールマンとロリンズの曲が1曲づつ。
ガーシュインの大スタンダード”Summertime”
オリジナルが3曲という構成。
この選曲の仕方に彼女の志の高さを感じる。

1曲目大西オリジナルのEULOGIA、これがアルバムの幕開けとして非常に良い曲。
イントロから低音のシングルトーンで彼女らしさを表明し、続くベースとドラム それにからむピアノで雰囲気を盛り上げる。いい曲です。
#4、O・コールマンのCONGENIALITY(The Shape of Jazz to Come に入っていた曲)だが、時間も11分余り、一番長い演奏。
力が入っている。彼女の良さの一つが余計な音を弾き過ぎないこと。弾きまくることをしない。
この曲に彼女のそういう美点が良く出ている。
彼女もこの曲が気に入っているようで、ヴィレッジ・ヴァンガードでのLIVE盤でも演ってますね。
#6、CARAVANをどう演るのか興味深かったが、ミディアムテンポで品の良い(或いは趣味の良い)演奏になっている。途中のベース、ドラムもかっこよく、うまくまとめたと思う。

95年の”Piano Quintet Suite”ではミンガスの曲を2曲入れたりもしていますが、彼女のジャズに対する姿勢に 女性らしからぬ(?)気骨を感じて好ましい。
そしてそのピアノプレイにその気骨がそのまま出ているところが、聴いていて好ましい。

彼女のセルフライナーノートに繰り返し書いてあるが、やはりビリー・ヒギンズの参加が大きかったようで、あのハード・バップ時代を生き抜いてきた戦国武将のような頼もしさがあるようだ。
確かに絶妙のドラミングで、聴いていてもこれだけスリリングなのだから、大西自身が一番インスパイアーされ、今後の糧となったに違いない。

あるいは大西のデヴュー2作目を、いまさら、と思われる方もいるかもしれないが、ピアノ・トリオの佳作という仕上がりになっているので、一聴の価値ありです。
最後に録音が素晴らしい!
プロジューサーが作品を面白くなくしとるような気がいたしました ★★☆☆☆
デビューアルバムの「Wow」はインパクトがゴツかったですけど、日本人トリオのWowと違い本作はベースとドラムが外人さんのよう。ブルーノートっぽい、妙にこじんまりした、予定調和的な「即興」に、ガンガン来る感じはせんかったです。プロジューサーが作品を面白くなくしとるような気がいたしました。それやのに、ピアニスト本人が作品についてライナーノートに感想を述べており、実際の音とのちぐはぐ感が増しましたがな
今聴くと。。 ★★★★★
彼女のアルバムでは、第一作"WOW"ではなく、これを最初に聴きました。なので、これが一番彼女のアルバムの中では聴いた方かな。故ビリーヒギンズが入った大変ありがたい作品。彼女本人が言っていたことかと思うのすでが、"Eulogia"のゴジラのような出だしから終わりまで、ずっと面白く聴けます。

"Summertime"、 "Congeniality"、"Switchin' in"、"Blue Seven"が他特に良かった。"Caravan"は、スリリングに聴かせようと工夫しすぎで、逆にスリルが無くなりわざとらしく聴こえた。

トータルで言うとやはり、ずば抜けた個性が際立つので満点ですね。

日本人女性の力強さと美しさ ★★★★☆
海外で活躍する日本人女性ピアニストといえば秋吉敏子を嚆矢とするのだが、最近は大西順子をはじめ数人の活躍が目立っている。彼女達の意外にもハードで力強いタッチやドライブ感は女性らしさを売り物にしない、いい意味でユニセックスなジャズの懐深さへのアプローチが感じられる。本作はとりわけドラムスのビリー・ヒギンズとの共演であり、ひときわ桁上げされた大西のプレイが聴かれる。ヒギンズといえばオーネット・コールマンとの共演で有名だが、ハンク・モブレイのディッピンをはじめとする名盤メイカーのドラマーとしても知られている。僕は70年代後半に新宿のピットインでシダー・ウォルトン・トリオとナベサダが共演した際に生で聞いたことがあり、フレキシブルでセンスのいいドラミングに魅了された。さて、大西順子だが、僕は低音の力強いシングルトーンでひきまくる彼女のピアノに参っている。特に、オーネットのコンジニアリティでのハードボイルドでアバンギャルドなスリルあふれる演奏が好きだ。また、ロリンズのブルー・セヴンでのややとぼけたユーモア感もたまらなくいい。この日本人女性の力強さと美しさは世界に誇っていいのではないだろうか。
セルフ・ライナーノーツも楽しい、 ★★★★☆
 話は違うところから始まるのですが、
ジャズのアルバムを買った最初の1枚は、
ウィントン・マルサリス(tp.)でした。
小沢征爾やヨーヨー・マとの共演の、
子供のためのジャズ番組を見たの
がきっかけで。

 エリス・マルサリス(父)をはじめ、
それぞれが活躍しているマルサリス・ブラザーズ。

ウィントンのお兄さんだったかな、いや弟の(?、スミマセン)
デルフィーヨ・マルサリス(tb.)ロイ・ハーグローブ(tp.)
ジェフ・キーザー(p.)らとともにバークレー音楽院で学んだという
大西順子。この、クルージンというアルバムを初めて聞いたとき、
こんなにしなやかで、そしてスピード感あふれるピアノに、
強く、強く、惹きつけられました。

 このアルバムには、語りおろし(?)の、セルフ・
ライナーノーツがついています。ライブ演奏録音の楽しさや
トリオメンバーから受ける新鮮な驚き、彼女の、音楽に対する
思いがつづられていて読むのも楽しいです。

 このアルバムの中で、⑥”キ!ャラバン”という曲が私は
好きだったのですが、この曲についてのエピソードから、

ひとつの曲をいろんな人が演奏しているのを聞いてみる、
という楽しさを知りました。

 エリントン、ミンガス、モンクの演奏をはじめ、ウィントン・
マルサリス演奏の”キャラバン”を聴いてみたり、他の曲でも
いろんな人の演奏を探してみたりと、興味の幅が広がっていきました。
「教えてくれて、ありがとう!」という感じです。

 クラシック的な要素の入った、でも弾む感じの
オリジナル①”ユーロジア”、エリントン作の、
小品ながらスローで美しい、⑤”メランコリア”などもおすすめ。

それから、蛇足かもしれませんが・・・「大西順子さんっぽい音」の
ピアニストもみつけました。比べてみるのも、!楽しいかも。
”on fire” Michel Camilo
”next time round” Jason Rebello ・・・まだまだほかにも、
いるかもしれません!