"Summertime"、 "Congeniality"、"Switchin' in"、"Blue Seven"が他特に良かった。"Caravan"は、スリリングに聴かせようと工夫しすぎで、逆にスリルが無くなりわざとらしく聴こえた。
トータルで言うとやはり、ずば抜けた個性が際立つので満点ですね。
エリス・マルサリス(父)をはじめ、
それぞれが活躍しているマルサリス・ブラザーズ。
ウィントンのお兄さんだったかな、いや弟の(?、スミマセン)
デルフィーヨ・マルサリス(tb.)ロイ・ハーグローブ(tp.)
ジェフ・キーザー(p.)らとともにバークレー音楽院で学んだという
大西順子。この、クルージンというアルバムを初めて聞いたとき、
こんなにしなやかで、そしてスピード感あふれるピアノに、
強く、強く、惹きつけられました。
このアルバムには、語りおろし(?)の、セルフ・
ライナーノーツがついています。ライブ演奏録音の楽しさや
トリオメンバーから受ける新鮮な驚き、彼女の、音楽に対する
思いがつづられていて読むのも楽しいです。
このアルバムの中で、⑥”キ!ャラバン”という曲が私は
好きだったのですが、この曲についてのエピソードから、
ひとつの曲をいろんな人が演奏しているのを聞いてみる、
という楽しさを知りました。
エリントン、ミンガス、モンクの演奏をはじめ、ウィントン・
マルサリス演奏の”キャラバン”を聴いてみたり、他の曲でも
いろんな人の演奏を探してみたりと、興味の幅が広がっていきました。
「教えてくれて、ありがとう!」という感じです。
クラシック的な要素の入った、でも弾む感じの
オリジナル①”ユーロジア”、エリントン作の、
小品ながらスローで美しい、⑤”メランコリア”などもおすすめ。
それから、蛇足かもしれませんが・・・「大西順子さんっぽい音」の
ピアニストもみつけました。比べてみるのも、!楽しいかも。
”on fire” Michel Camilo
”next time round” Jason Rebello ・・・まだまだほかにも、
いるかもしれません!