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民俗学への招待 (ちくま新書 (064))

価格: ¥777
カテゴリ: 新書
ブランド: 筑摩書房
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民俗学の入口にはちょうどいいかも ★★★★☆
「民俗学」が入ったタイトルの本を初めて読みましたが、
身近なお正月やお盆の成り立ちを知ることで、民俗学への興味が高まりました。
普段何気なくやっていることもちゃんと意味があるんだなーと。

旅行に行くときも、その土地の文化や建物、街や農村など、
今まで気に留めていなかった、その土地の生活全般を見る、
という新しい旅の楽しみ方も教えてもらった気がします。

ただ、生活、祭り、器具という、ジャンルごとに順に語られているのではなく
それぞれの時候の行事等の由来を解説していくのですが、
その章ごとに少しずつ宗教や民間伝承について触れていくというスタイルなので、
体系的に学びたいというタイプの人(そういう人はそもそも専門書を読むんでしょうけど…)には、
向いていないかもしれません。
12ヶ月を民俗で読む ★★★★☆
 著者は妖怪とか世直しの研究で知られる民俗学者。
 本書は、入門書っぽいタイトルが付けられているが、内容はそうでもない。睦月・如月、弥生・卯月というふうに、一年を2ヶ月ごとに分け、季節の行事や風物に合わせて民俗学的な話を展開している。
 睦月・如月なら、餅や節分について。文月・葉月には妖怪といった具合である。
 本書が書かれた1996年は阪神大震災、地下鉄サリン事件と大きな事件が相次いだ年でもあり、そのあたりもからめて語られているのが面白い。
 身近で分かりやすいテーマを取り上げているので、誰でも読みやすいと思う。
 話の整理が不充分な点が多いのは欠点。
 巻末には柳田国男、南方熊楠、折口信夫についての簡単な紹介も。
気軽に入門 ★★★★★
二部構成の書物で、第一部では、正月、震災、妖怪などの身近なトピックスを取り上げて、民俗学的な考え方、民俗学の歴史(どういった人たちが、どのような考え方を提示してきたかなど)がわかりやすく書かれています。
一方、第二部では、柳田国男や南方熊楠、折口信夫といった民俗学者についての説明がなされています。こちらの方は、ややとっつきにくいかもしれません。
分量的には、第一部に多くのページが割かれており、読みやすい本です。