ひょっとこ
★★★★☆
無茶苦茶に難解な本だ。
シニフィアン/シニフィエのソシュールに始まり、
スキゾ分析のドゥルーズ、デリダ、、フランス現代思想
の系譜を心得ていないと、翻訳のわかりにくさも相俟って
チンプンカンプンだろう。
私なりの理解の範疇で一言で云うならば、「ちょっとこ」
である。(益々分からなくなりそう?)
あの表情は作られたものである。
なぜ、あのような表情が生まれるのか。
字面に拘泥せず、頭の中に道化師の表情を映像で思い浮かべ
ながら読み進めば、「スキゾ」がどういうものか、少し
分かった気になれるかもしれない。
私がラカンに嵌るきっかけを作ってくれた一冊。