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望郷酒場を行く (PHP新書)

価格: ¥998
カテゴリ: 新書
ブランド: PHP研究所
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企画とタイトルで「勝負あった」 ★★★★☆
「都内で47都道府県郷土料理をすべて制覇する」という連載の単行本化。「望郷酒場」という旅情をそそるタイトル、全国から人が集まる都内限定という企画。連載エッセイとして、極上の外装も中身に「勝負あった」感がある。書き手に森まゆみとなればダメ押しだ。本書の帯にある通り、引き戸を開ければ別世界。ご当地料理に、故郷を熱く語る店主の横顔……都内にいながらにして、ディープなご当地文化を満喫できる望郷酒場の魅力を満喫させてくれる。料理写真がすべてカラーというのも、うまそうな料理の様子がいきいきと伝わる素晴らしい気配りだ。

ご当地出身のゲストにお出まし頂いてる回、素材や酒に頼った回もあるが(どことは言わないが、めぼしい料理がない)、店主の個性、料理の特性、ご当地の心情を対話を通じて流れるように綴っている高知、山梨の回は絶品。沖縄や九州の店主も親の代からやっているという店主の語りが濃密で面白い。

一点だけ気になる点が。愛知の回で地元出身者が「『えびふりゃー、そうだみゃー』って言いますね」って言ってたけど言う?言わんだろと思う。みゃーみゃー言ってる非名古屋人は現地行ったら軽蔑される。「かっこい」?「かっこええ」じゃねえか…とか、「『でら』は『デラックス』の略」とか(「どえりゃー」とか「どえらい」の略のはず)とか… ああ、また名古屋弁が誤解されてる…この名古屋嬢の名古屋弁、ようけ違ってるでかんわ、喚問せなかん、と思った次第。