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草の陰刻 (講談社文庫 ま 1-1)

価格: ¥1,000
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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読みごたえあり ★★★★★
推理小説にありがちな、主人公(探偵役)の天才的な閃きによるご都合主義が本作品にはない。
地道な捜査により、黒幕を周辺から攻めていく。それゆえ地味なストーリーではあるが、地味だからこそ読みごたえがある
単純な推理小説ではない ★★★★★
失火か放火という小さい事件が、
実は地元の名士や政治家が糸を引いていた巨大な悪の権化だったという、
清張お決まりのパターンで張るのだが、
圧倒的筆力と取材力、
緻密な構成や展開力、
そしてリズムある文章の前に、
ページを捲る手が止まらない。

鍵をを握る一人の女。
焼死した同僚検事の秘密。
瀬川をとりまく公私に渡る事情。

一つだけ残念なのは、
公安の手が伸びる(であろう)代議士の行く末を描いて欲しかった。
そうすることによって、
読者の鬱憤をも晴らすことができたのではないかと思うのである。

読み応えのある著作であった。
読者を物語に引き込みます ★★★★☆
四国・松山地検庁舎の火災に不審を抱いた当時の責任者瀬川検事の調査と苦悩の記録。
暴力団と政治家との黒いつながりを予想させるが、核心に迫ると予防線が張ってあったり、スルリと安全圏内に逃げ込むしたたかな犯人に挑む地道な調査と証拠固め。火災は放火!?なぜ・なんのために?実行犯は?そして本当の黒幕は?

事件解決の爽快感を期待して読む作品ではなく、ひとりの検事の孤独で地道な調査の苦悩や過程をじっくり読ませる作品だと思う。
個人的には、このような結末の作品が嫌いではなく726ページというボリュームは苦にならなく読むことができた。
罠? ★★★★★
四国の松山の町で起こった地検庁舎の謎の火災。
当夜、事務員は二人いたのだが、一人の焼死と一人の不明者。
この一人の不明者の供述が不可解なので真相を解明しようと追求するのだが、
やがて、黒幕の姿が...。
その黒い核心に迫るまでの描写が今までの推理小説とは違う。
徐々に徐々にの726ページの長編小説が、吸い込まれていきます。

やはり社会派と言われる由縁でしょう。