読んだことなくても
★★★★☆
私は70年代後半の生まれですが、この中で私が授業で習ったものは、
一作のみでした。
が、そういう「なつかしい」という気持ちがなくても、読み物として
楽しめます。
教科書に載った小説なので、一作一作が短く、読みやすくもありました。
「教科書」というと、構えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、
さすがに名作ぞろいの短編集といった感じです。
収録作品は、
とんかつ (三浦哲郎)
出口入口 (永井龍男)
絵本 (松下竜一)
ある夜 (広津和郎)
少年の夏 (吉村 昭)
形 (菊地 寛)
良識派 (安部公房)
父の列車 (吉村 康)
竹生島の老僧、水練のこと (古今著門集)
蠅 (横光利一)
ベンチ (リヒター)
雛 (芥川龍之介)
となっています。