高木兼寛の伝記
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高木兼寛という人をご存知ですか?
この人、東京慈恵医大を作った人です。
脚気の原因が白米の主食によるものであるということを最初に発見した人です。
当時の海軍では主食であった白米をパンに変えようとするなど、すさまじい抵抗にあいながらも脚気撲滅に向けて奮闘する姿が描かれています。
でもこれが認められるまでには多くの苦労があったのですな。
当時はドイツ医学が主流でイギリス医学を学んだ高木は異端児とされていたわけで・・・特にその当時の医学会を仕切っていたのは森林太郎(鴎外)というビックネーム。彼が脚気はバイ菌によるものだという考え方を固執したがために何万人という陸軍兵が脚気によって死亡してしまった。
一気に読んでしまいました。