少し期待外れだったかな
★★☆☆☆
同じシリーズのコーチングを購入しました。構成も例文も分かりやすい印象があったのですが今回のものは期待していた分ちょっとわかりにくくて残念でした。それでもファシリテーションの基本的内容は参考になることも多かったですね。
会議の段取りだけでなく業務の基本的進め方についても学ぶことができる
★★★★☆
会議には事前準備(PLAN)として、「「全体の中での今回の会議の位置づけと進捗状況」「前回の決定事項の実施状況」「各議題の目的」を必ず押さえなければならない。・・必須アイテムとして、「アジェンダ」「作業計画表」「課題管理表」の3点セットがある。P.12」アジェンダには、「日時、場所、議題、配布資料などの形式的な情報に加えて、これまでの作業内容と今後の予定・・議論の目的や主なポイントの詳細な記述p.23」等を記載し、「全体の流れを示し、・・「何を=テーマ」「どこまで決めるか=ゴール」を明示することが必須p.23」多くの会議は「目的は進捗管理と問題解決である。そのため作業計画表が必要p.25」「課題管理表の作成においては、「課題の概要」「重要度」「指摘者と指摘日」の3点を盛り込んで、チェックできるようにすると効果的p.28」「会議の終了にあたっては、決定事項を確認する必要がある。・・次に確認すべきは、決定に伴って発生する今後の作業である。すなわち、会議の結果や結論を受けて、次にすべきことを確認するのである。これを行うときは、「5W1H」が網羅されるように注意する必要がある。・・会議は行うことに意義があるのではなく、それによって次のアクションが起こされることで、はじめて「生きて」くるのである。p.104」このように書いてあることは当然・当たり前のことだが、実際にはなかなかできない。そのやり方を具体的に示してくれているという点で良書。
会社での会議やミーティングに役立つ本です。
★★★★★
ファシリテーションとは、会議において合理的に結論を導き、合意形成を図る技術であり、
ファシリテーターには、目的達成に対する強いこだわり、論理的思考や発想力に加え、集団心理の理解といった、ビジネスパーソンとしての総合力を求められると、明確に定義が書かれています。
ファシリテーションという概念は比較的最近用いられるようになりましたが、会議やミーティングでは必ず必要となる技術です。
これまでは、流れるままにだらだらとした会議が多く、精神的な疲れだけが残ることが多々ありましたが、この本を読み、少なくとも私がファシリテーターを務める会議だけはそんなことが無くなったような気がします。
基本的な技術、ノウハウがとてもわかりやすくまとめられており会議の進め方に悩むビジネスパーソンにお勧めの書です。
目指すべき会議の全体像がコンパクトに体系化されている
★★★★★
仕事上の必要があって、ファシリテーションに関する書籍を漁ったなかの1冊。
ファシリテーションは比較的新しい言葉で、その意味する範囲は広いようだが、
本書では企業における社内会議に的を絞って、そのスキルの体系化を試みている。
企業内の会議の8割は「進捗確認会議」と「問題解決会議」である(p9)とし、
会議のゴールを「情報共有」「創造」「調整」「決定」の4つのパターンに分類、
全ての会議はこのプロセスを順に辿る、と類型化した点が非常にわかりやすい。
会議をうまく運営する方法については、これまでもいろいろな議論があって、
サラリーマン社会における、それこそ「永遠の課題」のひとつだが、
ファシリテーションは、これまでの会議の運営スキルの中に、
ヒューマンスキルの要素を多く取り込んだ点が新しいといえる。
本書は、類書に比べて肝心の「ヒューマンスキル」の記述が少ないが、
逆に、会議運営スキル全体を体系化し、網羅的に取り上げているので、
ファシリテータのやるべき仕事がコンパクトに見渡せる。この点が出色である。
従って、本書で会議運営の体系を押さえてから、
『今すぐできる!ファシリテーション』堀公俊,2006,PHPビジネス新書
など、ヒューマンスキルにフォーカスした類書に当たるのがよいと思う。
ファシリ成功のエッセンスが詰まった「使える」書籍
★★★★☆
1つのトピックについて4ページで簡潔に解説されています。
小難しく書いている書籍より、格段に使えると思います。
ブレストの手法や課題管理表の活用といった基本的なテクニックに加え、
論点の絞り方やゴールの設定手法など、仮説思考やクリティカルシンキングに
近い要素も盛り込まれていました。
また私がツボにはまったのは、実際の会議でありがちな演説や沈黙、批判への
対処方法です。
ビジネスでの会議をうまく仕切りたい方にはお勧めです。