ゾンビーズや、中期ビートルズや、バーズ、初期ピンクフロイド、ストロベリー・アラーム・クロック、ＸＴＣなんかが好きな人には、特におすすめです。地味なジャケですが、有名人参加の、かなり良質なサイケ・ポップの名盤です。

冒頭の「俺の白い自転車」からひきずり込まれます。６０年代のブリティッシュ・サイケを語る上では、決して忘れてはいけない作品です。「ポップ」というものを研究したい人にもおすすめです。

同時期のこの類の作品の中では、かなり上位に位置すると思います。後にソロシンガーとなり、ヒットも飛ばすキースウェスト、イエスに参加するスティーブハウ、プリティシングスの「SFソロウ」に参加したトゥインクと実力者が揃っていました。全曲楽曲の質は高いし、キースのボーカルも魅力的、もちろん演奏力は高く、「ストロベリーフィールズ・・」の完全コピーは本家よりカッコよく聴こえるほどです。オリジナル作品もポップセンス抜群で、あのロイウッドのMoveの1stにも匹敵するくらいの美メロが沢山詰まってます。'60年代後半英サイケフリークには、必聴、必携です！

　たまらない。極彩色に染め上げられた楽曲の数々。しかも、そのポップさはブリティッシュならではの抑揚に富み、英国の香りをいっぱいに放つ。

　MY WHITE BICYCLEからHALLUCINATIONSまで、キース・ウエストを中心とする幻想的なポップ・ワールドが全開。ダルシマーでしょうか、お約束のインド楽器は魅惑的だし、電子音も華美に走らず適度に飛び交う。唯一のカヴァー、STRAWBERRY FIELDS FOREVERもズシリと響いてくる感じで味わい深い。

　やっぱり、英国のサイケ・ポップはいいなあ…聴くたびに、そんな思いが自然と湧き上がってくる１枚。