「好きになってはいけません」とともに購入。
どちらも楽しく読みました。こっちはじれじれしたカンジでした。
桜木さんは文章が上手で読みやすく、脇役が魅力的な方ですね。優しくてコミカルな作風？
吉村さんは初めて見る方でしたが、綺麗な絵だと思いました。

タイトルがあんまりＢＬっぽくないので、損をしてるかもしれません。

受の思考はこれくらいじゃないと!
人を好きになるのって男も女も関係ない。
男だって落ち込んだりいじいじしちゃったって
いいじゃない!
そのナイーブさに惹かれます。

特に攻がそっち側の人間じゃないなら余計に
苦しいはずですね。
恋愛の辛さが心理描写が上手くかけていて
素晴らしいです。
恋愛はいつも楽しくない、そんで
ギャグじゃない深みにはまればシリアスです。山あり
谷あり、これが普通ですよね。

この本を読んでみて、個人的には良かった部類に入ると思いました。
受け側の結の感情は、確かに客観的に読むと人によっては少々歯がゆかったり、重いくてヤダと思う方もいるかもしれません。
ですが、本気で人を好きになるということの感情を上手くだしてると思います。
相手の幸せを願いつつ諦められない貪欲さ。
自分勝手で、どうしようもない感情…醜さ。
恋愛というものをきちんと丁寧に書かれている作品で個人的にはストーリー性のない在り来たりな違和感バリバリのBL小説よりとても良かったです。

ただ攻めの絆次が元はノンケなのに結に惹かれていく心情の部分が納得できない部分もありましたので星は一つ減らした四つでの評価にしました!

ただ綺麗な気持ちだけが恋愛じゃない。よりリアル感、人間味を感じたいと思う方にはお勧めだと思います。