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スコッチ・ゲーム (幻冬舎文庫)

価格: ¥760
カテゴリ: 文庫
ブランド: 幻冬舎
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《匠千暁》シリーズの第四長編 ★★★★★
タカチこと高瀬千帆、高校三年の冬。

学園の女子寮に深夜戻ったタカチは、ルームメイト
で、恋人の恵が、何者かに惨殺されたことを知る。

当初、タカチが筆頭容疑者と目されるが、のち
に、恵と噂があった教師・惟道に容疑がかかる。

しかし彼は事件当時「スコッチの瓶を持って河原に行き、中味を川
に捨てていた人物を尾行していた」という珍妙なアリバイを主張した。

続いて起きる第二、第三の事件。事件は解決されず、迷宮入りに。

二年後、タックこと匠千暁が、タカチの郷里ですべての真相を解き明かす――。



本作の構成は、序章で、現在のタカチが、タックとともに惟道のもとを訪れた
場面が描かれた後、女子高生連続殺人事件の顛末が語られる過去パートへ。

その後、「川にスコッチを捨てる人」の謎だけをタック、ボアン先輩、ウサコに
議論させる机上推理パートを経て、タカチの郷里でタックが事件の真相を解
き明かすパートに進み、序章の場面に繋げられるという流れとなっています。


ミステリとしては、殺人事件よりも「スコッチの謎」のほうがメインといえますし、
殺人犯の動機よりも、その周囲にいる人物の人間性や思惑を浮かび上がら
せようとする作者の意図が感じられます。

なので、作中で唐突に展開される、突飛な「男のナルシシズム」理論なるものは、
動機のエクスキューズであると同時に、ある意味、ミスリードの一手段ともいえ、
真に受ける必要はないでしょう(しかし、該当する人が皆無だとは思いません)。


タカチの重い過去話、という先入観を読者に抱かせ、ミステリ
としての仕掛けから目を逸らさせる作者の手腕が冴えてます。




「タカチ自身の事件」 ★★★★★
タカチこと高瀬千帆、高校三年の冬。

学園の女子寮に深夜戻ったタカチは、ルームメイト
で、恋人の恵が、何者かに惨殺されたことを知る。

当初、タカチが筆頭容疑者と目されるが、のち
に、恵と噂があった教師・惟道に容疑がかかる。

しかし彼は事件当時「スコッチの瓶を持って河原に行き、中味を川
に捨てていた人物を尾行していた」という珍妙なアリバイを主張した。

続いて起きる第二、第三の事件。事件は解決されず、迷宮入りに。

二年後、タックこと匠千暁が、タカチの郷里ですべての真相を解き明かす――。



本作の構成は、序章で、現在のタカチが、タックとともに惟道のもとを訪れた
場面が描かれた後、女子高生連続殺人事件の顛末が語られる過去パートへ。

その後、「川にスコッチを捨てる人」の謎だけをタック、ボアン先輩、ウサコに
議論させる机上推理パートを経て、タカチの郷里でタックが事件の真相を解
き明かすパートに進み、序章の場面に繋げられるという流れとなっています。


ミステリとしては、殺人事件よりも「スコッチの謎」のほうがメインといえますし、
殺人犯の動機よりも、その周囲にいる人物の人間性や思惑を浮かび上がら
せようとする作者の意図が感じられます。

なので、作中で唐突に展開される、突飛な「男のナルシシズム」理論なるものは、
動機のエクスキューズであると同時に、ある意味、ミスリードの一手段ともいえ、
真に受ける必要はないでしょう(しかし、該当する人が皆無だとは思いません)。


タカチの重い過去話、という先入観を読者に抱かせ、ミステリ
としての仕掛けから目を逸らさせる作者の手腕が冴えてます。




タック&タカチ シリーズ4 ★★★★★
西澤保彦氏の「スコッチ・ゲーム」が幻冬舎文庫で新装版となり登場。
シリーズ第4段にして主要登場人物「タカチ」の過去が明かされる…
論理の神様、西澤保彦が描き出す「愛憎」の物語。
これまでのシリーズを読了していない人も、この作品からお楽しみいただけます。
暗い思い出 ★★★☆☆
 1998年にカドカワ・エンタテインメントとして刊行されたものの文庫化。
 匠千暁シリーズの第5作。順番に読んだ方が良い。
 謎解きに関しては期待すべきではない。もうちょっとプロットを整理できなかったのだろうか? 犯人やトリックは悪くないのだが、本書のストーリー構成のなかでは納得できない。
 キャラクター小説、青春小説としては楽しめると思う。決して明るくも爽快でもない青春だが。
匠千暁シリーズのファンの方はどうぞ ★★★☆☆
作者はSF的設定の中である縛りを設け、その縛りの中で謎を論理的に解くロジカル・ミステリの大家。そのSFタイプの本とは別に匠千暁を主人公とする青春ミステリのシリーズも持っている。本作はその匠千暁シリーズ中の一作で千暁の仲間、高瀬千帆をメイン・キャラクタに据えている。

メインの謎はウィスキーのビンが洗った上で川原に捨てられていたというもので、題名にふさわしい。だが、謎解きは話がクドイだけで平凡かつ非現実的。犯人像も西澤氏とは思えない程イイ加減。本シリーズは「解体諸因」(傑作)を除くと、ミステリと言うよりは青春小説なので、登場人物に感情移入できないと賞味できない。本作も青春時代の心の揺れや憧憬といった点を味わうべき作品なのだろう。

タカチこと高瀬千帆の過去も分かる仕掛けになっているので、匠千暁シリーズのファンの方はどうぞ。