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スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎002 (講談社文庫)

価格: ¥680
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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エル・ドラ・ドのなかでダイヤモンド鉱を掘るようなこと。 ★★★★★
 推理小説代表作選集 71年、81年、91年のなかから作家の宮部みゆきさんが選んで編んだ、短編集です。

 生島治郎 森村誠一 小松左京 佐野洋 都筑道夫 原りょう 夏樹静子 の7作品どれも珠玉でした。
 とくに、面白かったのが小松左京の「闇の中の子供」
「歌舞伎の演目の不自然な筋運び」についての洞察が素晴らしかったです。
 また、佐野洋の「暗い窓」は
短くて「会話だけ」がサラリとかかれているのですが、
情景や心情がはっきりと伝わってきて、
トリックも面白く楽しみました。

 選者が
「エル・ドラ・ドのなかでダイヤモンド鉱を掘るようなこと。」と表現しているとおり、
 どの作品も面白くて、あっというまに読み終わってしまいました。
好き嫌いがありそうな作品集。 ★★☆☆☆
スペシャル・ブレンド・ミステリーの第二弾、
選者は宮部みゆきさんです。
'71年、'81年、'91年の3年から選ばれたアンソロジーです。

選ばれた作家を見て、予感はしていましたが、
ハードボイルドやSF作品も含まれています。
トリックのある推理小説はあまり入っておらず、
時代を反映した、いわゆる「社会派」が多いです。

'71年から…
生島治郎「男一匹」
森村誠一「企業特訓殺人事件」
小松左京「闇の中の子供」

'81年から…
佐野洋「暗い窓」
都筑道夫「首くくりの木」

'91年から…
原りょう「歩道橋の男」
夏樹静子「酷い天罰」

「ミステリー」や「謎」という単語に惹かれて買ったので、
個人的には、ハードボイルドやSF作品は、違う本で読みたかった。
(HBもSFも好きですが、甘いと思ったら辛かったみたいな…)
あと、宮部みゆきさんの作風のわりに、暗い作品が多く選ばれているので、
選者の名前で買った人も、ちょっと戸惑うかもしれません。

そういうガッカリ度で☆を引かせていただいていますが、
さすがにどの作家さんも技量が高い方ばかりなので、
好みに合えば、非常にオススメ作品ばかりだと思います!
選者・宮部みゆきのツボを心得たミステリ・ガイドが、実に魅力的です ★★★★★
 日本推理作家協会が、1970年以来、毎年刊行している『推理小説代表作選集(ザ・ベスト・ミステリーズ)』の中から、年代を十年ごとに分けて、編者がいくつかの短篇をセレクトするというシリーズ。東野圭吾がブレンダーを務めた第1弾に続いて、本書、第2弾で選者ならびに案内役を務めるのは、宮部みゆき。1971年、1981年、1991年刊行の上記選集の中から、「現代社会の世相や問題と、くっきりと太い線で結びついている作品」というコンセプトのもとに選ばれた七つのミステリー短篇が収められています。
 1971年(昭和46年)からは、生島治郎の「男一匹」、森村誠一の「企業特訓殺人事件」、小松左京の「闇の中の子供」。1981年(昭和56年)からは、佐野洋の「暗い窓」、都筑道夫の「首くくりの木」。1991年(平成3年)からは、原 寮(ウかんむりのない文字)の「歩道橋の男」、夏樹静子の「酷い(ひどい)天罰」。
 各年代の頭に置かれた「選者のひとこと」が、とても読みごたえ、ありましたねぇ。それぞれの短篇の魅力の芯になっているものを的確に案内するのと同時に、その年の世相を振り返らせてくれる書きっぷり。レイディー宮部の心憎いばかりのミステリー・ガイドに、拍手〜(パチパチパチ♪)
 粒ぞろいの作品の中でも、森村誠一と原 寮の作品に引き込まれましたね。「企業特訓殺人事件」の、今に通じるシニカルな味。「歩道橋の男」の、18歳の少年キャラの存在感が強烈だったこと。それぞれに魅力的で、読みごたえあるなあと。