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太陽と戦慄

価格: ¥1,980
カテゴリ: CD
ブランド: WHDエンタテインメント
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後期キングクリムゾンの代表作。至高体験、パーカッションが凄い。 ★★★★★
初めて聴いた時、演奏パフォーマンスにおける、鬼気迫るテンションの高さと、全体にギスギス、ザラザラした、ある種シニカルな音の質感がとてつもなく異様でした。

特にこの作品のMVPは、ジェイミー・ミュアーの叩く、シュールなパーカッション類でしょう。いったい何を叩いているんだか(酔っ払って台所で転んだような音!?)、想像するだけで楽しい作品です。彼こそは、まさしく音の錬金術士です!個人的には、チャールズ・ヘイワード(クワイエット・サン、ディスヒート)、モーリス・パート(ブランドX)とならんで好きなプログレ系打楽器奏者です。

楽曲面では、本作収録曲がそのまま当時のライブ・レパートリーになっていることからも、全てが重要な曲ばかりです。当時の数多くのブートを聴けば、より鮮明に感じるように、このバンドは、メンバー個々の高い技量と表現力を武器に、ライブでの創造性を極限にまで高めることをコンセプトにした、ロックとしては非常に斬新なバンドでした。

プログレ界の「グルジェフ」ことロバート・フリップによって、「同じアレンジや流れのプレイは2度とやらない」というキツイ制約(規律、デシプリン?)を課された、ビル、ジョン、デヴィッドの3人は相当なストレスを受けたはずですが。この意識的な取り組みは概ね奏功しており、キングクリムゾンという知的音楽的集合体を、至高の芸術的な高みにまで引き上げているのは、決して否定できない事実です。ここまで到達したバンドは、いまだかつてないでしょう!
最高傑作 ★★★★★
クリムゾンのアルバムでもベスト3に入るアルバムです。
破壊の『レッド』、建設の『太陽と戦慄』 ★★★★★
ぎらつくばかりのエネルギーでバンドそのものを吹き飛ばしてしまった『レッド』と異なり
エネルギーがまっすぐ前に伸びた端正な印象を受ける。
全体にどことなくエスニックな雰囲気があるのはパーカッショニスト、
ジェイミー・ミューアの影響だろうか?
リズムを把握することすら困難な打楽器ソロで幕を開ける本作は
『クリムゾン・キングの宮殿』〜『アイランズ』に強かった幻想性が完全に排除されており、
ヘヴィー路線の「太陽と戦慄パート1」「太陽と戦慄パート2」はもちろん
「土曜日の本」や「放浪者」というメランコリックな曲もリスナーを幻の彼方に誘うのではなく
むしろ徹底的にリスナーに目覚めを強いる。肉体の眠気も吹き飛ばし、
知性や精神をも覚醒状態に置き、一音残らず聴き取れと言わんばかりに。

だけど面白い部分もある。「放浪者」はメロディーも演奏も『宮殿』期にそっくりだし
ベースとドラムの絡みに至ってはマイケル・ジャイルズとグレッグ・レイクそのまんま。
「イージー・マネー」一回目のサビではパーカッションの「ポヨ〜ン」に大爆笑。

こんなふざけたこと書いちゃうと、いわゆる過渡期の作品みたいに思われるかもしれないが
そんなことはない。バンドがそれまでのアイデンティティーを固持しながら
同時にまるで異なるスタイルに変化した、魔法のような作品なのだ。
緊張感溢れる傑作 ★★★★★
キング・クリムゾンの5th。1973作。30th、24ビットリマスター。
「太陽と戦慄」の邦題で知られる、第二期クリムゾンの傑作。
ジョン・ウェットン、ビル・ブラッフォード、デヴィッド・クロスらの
黄金メンバーが結集した、ヘヴィ・クリムゾンの幕開けである。
のっけから緊張感のあるヴァイオリンとギターの音で、聴き手は引き込まれる。
1973年というこの時期、にこまで重厚なロックを演奏したバンドはいまい。
変拍子を力強く叩くブラッフォードのドラムは、マイケル・ジャイルズとは対照的で
新たなバンドの核になっている。キーボードパートはこれまでより大幅に減っていて、
代わりに張りつめたヴァイオリンの音色が静寂パートでは効果的に響く。
全く新しいプログレッシブ・ロックを完成させた記念すべき作品 ★★★★★
1973年発表。キング・クリムゾンの5枚目の作品。この作品のメンバーはクリムゾンのメンバーとしては第6・第7世代となる。というのはパーカッションのジェミー・ムーアが1972年7月から73年の7月9日まで在籍し脱退したからである。ムーアはライブでゴングを足に落としてしまい、この後完全に音楽から足を洗って庭師になったと聞いている。有名なHIDEYO ITOH氏のファミリー・トリィーによれば1972年7月から1974年7月1日までの2年間がそれにあたる。ロバート・フィリップはメンバーを完全に一新、第5世代のメンバーは1972年4月1日に解散し、7月までの間、自分のビジョンに合ったメンバーを集めた。
そのビジョンとは、それまでの特徴だったセンチメンタルな叙情性を徹底的に排除し(言って見ればピート・シンフィールドの世界の排除とも言える)、屈強なリズム・セクションとハードなギター・リフを全面に押し出したへヴィ・メタリックなプログレッシブ・ロックの構築である。そして本作は見事にそれを実現し全く新しいプログレッシブ・ロックを完成させた記念すべき作品となっている。
それを支えたのはジョン・ウェットンの醒めたボーカル、デビット・クロスのリリカルなヴァンオリン、ジャミー・ムーアの暴力的なまでのパーカッション、そして御大ビル・ブラッフォードのドラムである。フィリップは白魔術(錬金術)に傾倒、作風にも影響を与えた。
ハードな曲の合間の叙情的な曲。全てが素晴らしい。『これがキング・クリムゾンのファースト・アルバム。されどこれは6枚目のアルバムでもある』というのは当時のEGレコードの考えたコピーだが、それは見事に本作を言い当てていると思う。