インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

賭博師ボブ 【ユニバーサル・セレクション1500円キャンペーン/2009年第4弾:初回生産限定】 [DVD]

価格: ¥1,500
カテゴリ: DVD
ブランド: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
Amazon.co.jpで確認
「勝てば官軍」だ。 ★★★★★
「敗北の美学」を描く事が多いメルヴィル作品の
中に有って、「苦い勝利の味」を描いた異色作とも
言えよう。「判官贔屓の日本人」にとっては
好みが分かれるかも知れない。

・・
ボブは「根っからの賭博師」だ。昔はヤバイ仕事もしていたが
決してヘマをした事も無く、今ではスッカリ足を洗っている。
昔の仲間がボブに言う。

「お前は賭博で儲けて10万フラン程度で『天下を
取った気分』でいる。しかし、昔お前が助けてやった
奴がカジノを経営して、今幾ら持っているか
知っているか。8億フランだ。」

ボブは一瞬「夢」を見る。

「8億フラン・・。8億フランか。確かに
奴には『貸し』がある。その内幾許かは
俺の『取り分』だ。」

綿密なカジノ金庫襲撃プランを仲間たちと練り上げて
いくが、ボブは決行直前に「ドタキャン」をする。
彼は「本来の自分自身」に目覚めてしまう。
ボブは「根っからの賭博師」だった。最初は
ルーレット、次にカード他で徹底的に儲け捲くる。
カジノ襲撃はボブ抜きで行われ失敗。全員が射殺される。
カジノから出て来たボブは仲間の一人の手を取り
息を引き取るのを看取るが、二人は無言のまま。
その場に居合わせたリュシュ署長と刑事達は
「事件関係者」としてボブを連行するが「証拠」は何も無い。
カジノのボーイ二人がボブの「取り分」の山の様な
札束を刑事の車のトランクに無理矢理詰め込む。
恐らく、二百万フラン以上か、若しかしたら
三百万フランを越えているかも知れない。

後部席で二人の刑事に挟まれて座りながら
ボブが言う。

「国内最高の弁護士を雇えば、無罪どころか
警察当局を相手に損害賠償請求をして、徹底的に
『踏ん抱くって遣る』事も出来るさ。」

「銭の力」をアイロニカルに
描き尽した「一味違う」快作。

「勝ち組」の男に最後に残るのは
「金」と「友情」だった。
女は「何処か」へ行ってしまった。
だが、気にするほどの事でも無い。
暗黒街を描いたメルヴィルの初期の佳作 ★★★★☆
この作品はジャン・ピエール・メルヴィル監督の4作目で「マンハッタンの二人の男」を撮る前の初の暗黒街ものの作品。
メルヴィル本人も語っているが、この作品はパリへのラブレター(このことはルイ・ノゲイラ著の「サムライ」に書かれている)で特にモンパルナスの風景、そこで生きる人々を丁寧に描写している(「マンハッタンの二人の男」はNYへのラブレターらしい)。
暗黒街ものといってもメルヴィルの後期の犯罪ものというよりは暗黒街に関わった男や女のドラマといったほうが良い。犯罪の完成に期待をもって観るとなんのカタルシスはないかもしれない。むしろ、賭博師ボブの人生最後の賭けを皮肉(ユーモア)たっぷりに描いているといったほうがいいかもしれない。
そして、この作品はメルヴィルがジョン・ヒューストン監督の「アスファルト・ジャングル」に影響を受けオリジナルの脚本を書いて5年後に映像化しただけあって、苦労して練り上げた犯罪計画と努力のむなしさというヒューストン的な発想がこの作品にも盛り込まれている。
メルヴィルの後期の作品にはない女性(イザベル・コーレイ)のエロティシズムを全面に出した描写は、この1950年代の作品としては珍しいし、今観てもひきつけられる魅力的な女性描写だと思う。
また、メルヴィルの作品らしく鏡、ワインの瓶、電話など小物の細かい描写のこだわりが感じられるし、終盤のカジノでの賭博シーンは特に「従業員へ」と言って渡すチップや、ついているボブに「賭けて」と渡す女性とのチップのやり取りなどリアルで男気が感じられるやり取りが魅力的で丁寧に描かれている作品だ。
他のメルヴィル作品と異なり音楽がチョット鼻につくが、メルヴィル特有の洗練された感覚を楽しめられるし、アンリ・ドカエの自然光を活かした独特の映像も堪能できる。日本公開もメリヴィルの死後となった貴重な作品でDVD化はうれしい(他のDVD化も期待したい)。



メルヴィルの傑作! ★★★★★
という評価を良く聞く作品です。
未見ですのでレビューはできないのですが発売が非常に楽しみな作品です。
ユニバーサルさんはこのような昔の佳作を掘り起こしてくれるので非常にありがたいです。
引き続き良い作品の発売を期待しています。