ガダマーに関して初めて読んだ本です。一般的に言われる「先入見」が「先入観）となっていたり、「適用」が「適応」と訳されていたために少々戸惑いましたが、読み進めていく上ではまったく問題の無いことでした。
　ポイントが絞られているため、ガダマーが述べようとしていたことがこの一冊である程度つかめたと思います（『真理と方法』の第二部以降の日本語訳が無いためにそう思うのかもしれません）。ガダマーがもう少し日本で注目されて著作の訳数の増えることを願っています。