読むたび毎回おお盛り上がりです!
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青と黒のイラストが物語の世界に引き込み、
難しいことをいわないストーリーが子どもにも分かりやすかったようです。
適度な量の文章に話の盛り上がりどころもあり。
三にんぐみが手を挙げさせるところなど、
一緒に手を挙げて大喜びしています。
ひに2〜3度読み聞かせをせがまれたりするほど
うちの子たちのお気に入りの本です。
ちなみに私がはじめてこの本を読んだとき、
悪いことをしたどろぼうでも
いいことをしたら許されてそれでいいのかと思ったものでした。
でも、大なり小なり悪いことしたことがないなんてひとは いないわけで、
そう考えると、ひとは変われるんだということをいいたいのかなとおもいました。
最後のほうの、みんな赤いマントに赤い帽子
トミーウンゲラーはコミュニスト?
どんな悪人だっていい人になれるんだ!
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悪行のかぎりをつくして人を苦しめ、金銀財宝をがっぽりためこんでいた「どろぼうさま」三人組。でも、かわいい女の子ティファニーちゃんに出会ってから、すっかり心を入れ替え、「すてきな三にんぐみ」と呼ばれるようになります…… 。
初めの数ページが黒中心の暗い感じなので、怖がる子もいるかもしれませんが、お母さんがちゃんとだっこしていればだいじょうぶ。女の子なら、悪者を回心させる天使のようなティファニーちゃん、男の子なら、寂しい気持ちを認めてもらえたどろぼうに気持ちが入っていくことでしょう。
それに、子どもはみんな心のどこかで、自分もみなしごかもしれない、いつかみなしごになるかもしれない、と感じていると思うので、たくさんのみなしごが幸せに暮らすエンディングに、とても安心させられると思います。
どんな人でも、鍵となるようなきっかけさえあれば、よい方向へ変われるのだなあ、と大人も感動させてくれる名作です。
黒い闇と、暗い青。
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インパクトのある表紙。
黒い闇と、暗い青。
その2色を基本に描かれている、どろぼう三人組とみなしごの女の子のお話。
使われている黒色が、闇の中のどろぼう三人を、より効果的に表しています。
かといって、おどろおどろしい話ではなく、後半は色調も明るくなり、みなしご達を集め、これまでかき集めた財宝を使って城を買い、そこでみんなで暮らす、ってお話。
あえて、小難しく感想を書きますと、
闇と光。
善と悪。
人間の心理、行動は、明確には分かれていず、常にどちらにも振れていて、そこを行ったりきたりするもの。
闇がなければ光の素晴らしさはわからないし、悪という考え方がなければ、善という考え方もなく。
小難しく考えると、そんな一面を教えてくれる絵本であり、
小難しく考えないと、悪い泥棒だけど、その後、みなしごを助けて仲良く暮らした、っていう素敵な話。
ただ、色々考えなくても、面白い絵本であることは確かですね。
昔はこわいもの見たさでした。
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盗賊さんの出て来る絵本ですが、ちょっぴり…変わった盗賊三人ぐみです。
わたくし事ですが、小さい頃この絵本が好きでよく読みました。でも表紙がこわくて苦手だったのを今でも覚えています。笑っ…
おどしの道具が面白い!始めから傷をつける気などない盗賊さん達なのです。
盗んだ物の使い道も考えてはいなかったのですよ!
使い方がまたユニークで楽しめます。
結局は盗賊よりもはるかにスゴイ事をしでかしてしまいます。『我々にも』なんて叫びたくなってしまいますよ…
なぜ赤ずくめなのか?はわかりませんが…。
こんな絵本を娘さんに捧げれるお父さんって素晴らしいですね!
(作者)
TV番組のキャラクターがダメだとは言わないけど
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本屋さんに行っても、「すてきな」絵本はビニールに縛られてばっかり。
子供たちはすぐ、仮面ライダーやシンケンジャーの本に行ってしまいます。
お父さんも好きだったよ。それはそれでいいんだけど…
でも図書館で借りてきたコイツは3歳甘えん坊が気に入ってくれました。
名作というのは知ってたけど。表紙を見て色づかいがオシャレとは思ったけど。
でも、読んでみて何がどう世界で語り継がれる名作なのか分かりませんでした。
それでイイんです。
絵本はだからイイんです。
子供にとってはスリルとカッコ良さと温かさを感じるんでしょうね。
翻訳も抜群で、親からしても疲れている時でも読みやすい。これ重要ですよね。
飾ってるだけでも、とっても絵になる三にんぐみ。
買って損はありません。断言!