甘くトロける空想の地へ
★★★★★
長さんは空想が生まれでる場所をよく知っているようで、
絵本にもたびたび登場します。本書では大きなチョコレートの池へ
案内されます。チョコレートの甘い香りで、われわれの日常感覚は
溶解し、心地よい無意識の混乱へとトリップ。
誰もが誘惑にさからえず、心はチョコレートの池にドップリとつかって
しまうことでしょう。しかし、危ない危ない。もしも池の一言がなければ、
現実世界にもどれなくなるところでした。ここで何が起っているかは、
観た人だけの秘密です。
長さんならではのスイートな絵本。心のデザートにどうぞ。
チョコレートの池に飛び込みたい!
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表紙に描かれている茶色い丸は、「チョコレートのいけ」です。
世界じゅうで長新太さんにしか描けない、インパクトと勢いのあるふしぎな絵。
パンがとことこ歩いてきて…
チョコレートの池に入ったら、チョコレートパンの出来上がり!
…と、ここで終わればふつうのおいしそうな絵本ですが、ここからが長新太ワールドのはじまり。
ぞうがやってくる、車がやってくる、動物たちもぞろぞろやってきてチョコレートまみれに。
さらにさらに、ここからが長さんの真骨頂。
最後の見ひらき、大さわぎに業を煮やしたチョコレートの池が、予想外の反撃(?)に出ます。
チョコレートを愛するすべての年齢のお子さんと、「チョコレートの池に飛び込みたいなあ」って思った大人のあなたにおすすめします。
懐かしい!名作の復刊です。
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0才から楽しめる本です。
対象年齢としては、「がたんごとんがたんごとん(安西 水丸氏著)」と
同じレベルです。
パンがチョコレートの池に入るとチョコレートパンになるのですが、
他の何かが入ったらどうなるのでしょうね。
子供の頃に読んだ本で、復刊を知り飛びついてしまいました。
我が家の年少児がたどたどしく読んでいます。
癒し系でもゆるキャラでもない、
しっかりどっしりとした絵が懐かしい一冊です。