スティットはアルトとテナー両方の達人だが、ここではテナー1本で勝負、同じ楽器の後輩ロリンズに勝負を挑み、勇猛果敢にバトル・ロイヤルを演じる。特に< 2 >「The Eternal Triangle」に聴かれるスティットとロリンズのテナー対決は、延々10分以上に渡る白熱の演奏で興奮させられること必至。格上のガレスピーはマイ・ペースの演奏、< 1 >「On The Sunny Side Of The Street」ではヴォーカルも披露する。大物同士の共演、しかもお互いが熱くなってパンチを繰り出し、応酬し合うところがとてもスリリングだ。(市川正二)
これ以上スリリングで、ジャズの面白さが感じ取れるアルバムは他に知らない。
絶対に聞いて損は無いと思う。ジャズをやられる方には是非、聞いていただきたいアルバムです。