ケイの一人称による軽快なテンポで語られていくストーリー展開とアクションシーンの連続はいつもどおり。今回はペットのムギも大活躍する(絶体絶命の事態はことごとくムギが解決していたような・・・)。捜査開始早々に、ノーベル賞受賞の若い天才医師に一目ぼれしてしまうケイの独白や愚痴に出てくるセリフまわし、相棒のユリに対する微妙なライバル意識もまた楽しい。展開がやや冗長かなと思える部分もあるが、エンターテーメントとしての水準は高い。