熊とのハピネス!
★☆☆☆☆
・タイトルからいかにも,「曽我部恵一バンド」。数年前ライブで見たが,異常なテンションの高さにチョイ引いた。(ロックインジャパンのまだwithダブル・オー・テレサ名義の頃)機材に引っかかり,思い切りずっこけていた彼。サニーデイ・サービスは大好きなのに,最近のリリース作品のダササには驚く。復活サニーデイもあのころの切なさ皆無。「東京」でも聞こう。もう少しダイエットしてほしい。後,髭も剃りましょう。
これが中二病ってやつか?
★★☆☆☆
CALMのコンピレーションアルバムMi Mixに収録されていた「HOSHI (TRACKS BOYS REMIX)」がとても良かったので気になって本作を購入してみた。オリジナルの「ほし」も悪くないが私はREMIXの方が好きだ。それ以外の曲は、「東京ディズニーランドがどうした」とか「爆弾が娘を襲う」だとか(爆弾なんぞロリコン変態親父の上にも落ちるわい、何が言いたいんじゃ一体)、中二病の歌詞満載で恥ずかしくて聞いてられない。まぁ百歩譲って学生ならいざしらず、いい歳の大人が聞く曲では無いと思う。もしこのレビュー見る人の中に、私と同じようにCALMのコンピから辿り着いた人がいたら、あなたはほし(紙ジャケット仕様)だけ買えば良いと思う。
生活のロック
★★★★★
曽我部恵一BAND1年2ヶ月ぶりのニュー・アルバム「ハピネス!」。 6月9日、ロックの日に発売。素敵だ。
前作よりも更に短い33分弱の内容。方向性も同じ。
しかし前作より一歩引いた感じもあって、それはメランコリックな先行シングル「ほし」と、
アルバム唯一のミドルアンセム「サニー」が入っていることが大きい。
要は前作に緩急を足した感じというか。
それもありつつ、テンションも前作よりは抑えてる感じなので聴きやすさ、という点では前作以上かもしれない。
「ほし」はアルバム用にミックスが変わっているが、こっちの方が自然な感じで好きだ。
しかしキラーチューン満載である。ロックに堂々と立ち向かっている。
一曲目から軽快でありつつ新鮮なメロディが流れる「I LOVE MY LIFE」。この時点でいいアルバムだと確信できる。
また、タイトル曲の「ハピネス!」はサビのメロディと「しあわせになりたい」という歌詞が胸を打つ、
曽我部恵一のキャリアの中でも屈指の名曲だと感じた。
この曲はサニーディを好きだった人も気に入るのでは。
一般庶民の気持ちをロックに乗せて気持ちよく歌う「東京ディズニーランド」や
シンプルなロックンロールを聴かせる「でっかい太陽」、前作に引き続き他のメンバー(上野智文)に歌を任せた「明日と夢を」など
抜けのいいポップチューンが満載。 全体的に素直に、力まずに演奏し歌っているのを感じる。
また最後の「永い夜」は注目。堂々の反戦ソング。批評性も高い。
かつて曽我部恵一は「ギター」という曲で「戦争にはちょっと反対さ」とクールに歌っていたが、
ここに来て、「ぼくは歌う ぼくは歌うぜ」と明確な意思表示を掲げている。
心境の変化か、気まぐれか。 いずれにせよ、非常にアグレッシヴなロックナンバーで、この曲で終わるというのは随分ドラマチックである。
前作を好きな人は間違いなく好きだろうし、前作よりも丁度いいトーンになった気もするので
前作よりもすんなり入ってくるかもしれないし。
唯一つ言えるのは、このアルバム、間違いなく傑作。