もう随分前に神戸の某中古ショップで1.5Ｈ位、ｸﾞﾛｰｳﾞｧｰのCD漁りまわって最終的にその日GETしたのがこの作品だった。NEXT EXITでｸﾞﾛｰｳﾞｧｰと出会ってからすっかり彼の音の虜になってしまい「なんかもう１枚聞きたい！！」と思いｼｮｯﾌﾟに行ってもﾜｲﾝﾗｲﾄしかあらへんので神戸まで遠征せざるを得なかったのであった。ジャケの雰囲気とアルバムタイトルで何となく選んだのだが試聴など一切なし、本作品の予備知識など一切無しで、「あ〜ええアルバムであっておくれよ〜」と祈るような気持ちで買って帰り家のプレーヤーで1曲目のイントロを聞いた瞬間、「あ〜良かった!コレ当たりや!!」と直感的に感じた作品。聞き進めていくと本当に捨て曲の無い素晴らしい作品であることがさらに実感できて嬉しくなってしまった。どの曲もいいけどやっぱりワタシはCAN YOU STOP THE RAINです。ｻｯｸｽﾌﾟﾚｰﾔｰはあまたおられるでしょうがあの甘さと切なさはｸﾞﾛｰｳﾞｧｰしか出せないと思うのですが。彼の人間性というか、生き方というか、そういったものがサキソフォンを経由して音に滲み出ているような気がする。

ワシントンはスムーズ･ジャズの父たる存在として知られている方です。
フュージョンを聴きはじめて間もない頃、
なんかのV.A.で知ってそれからはまった人なのですけど、
もうなくなった方だと知って激しく落ち込みました。
初期のブラックさがあるジャズ・ファンクなナンバーも好きですが、
このCorombia/Sony時代の方が好みですかな。

アルバムのタイトル曲:Soulful Strutが最高です。
名前どおりの気取った感じがたまらないです♪
Strutは気取った歩き方って意味です。
オリジナルはYoung-Holt Unlimitedですけど、
ワシントンのヴァージョンのほうが好きです。
オリジナルはあくまでR&Bインストゥルメントという感じですけど、
ワシントンはクワイエット･ストリームなアレンジをしながら、
より流麗に、スムーズにと言う感じです。
コロンビア時代のベスト盤、Prime Cuts: The Greatest Hits 1987-1999に
The Top Down Versionという未発表ヴァージョンがあります。
そっちの方が私は好み♪

現在アメリカはスムーズジャズバブルの真っ最中。いろんなスムーズジャズ賞があるみたいだ。このサックス奏者も元祖とでも言うべきな人物。サンボーンとともにワンアンドオンリーな世界を持っていた。このアルバムはそんな彼の甘く語りかけるようなサックスが十分に味わえるものになっている。終わり行く秋を感じながらのドライブのＢＧＭに最適かも。今彼が生きていればチャートの常連なのに残念である。彼のやさしい人柄が伝わるそんな１枚。
　　１０点中８点

"Mister magic"('74年)、"Feels So Good"('75年)、"A Secret Place"('76年)、"Winelight"('80年)。今までに聴いたG.ワシントン.Jrの作品ですが、こう見ると90s以降の作品には全くの手付かずでした。
初期の作品に見られる黒っぽさを売りにしたような音も大好きなのですが、大ヒット作"Winelight"で演じられたアダルトコンテンポラリーなアーバンサウンドもやはりいい味だしてますよね。そこで'90年代作品で人気のある本作に手を出してみました。
やはり、スムースジャズというか、こう言う色気のある曲を演じると上手いですよね。ソプラノサックスの音色が本当にいいです。
＃正直、[1]を聴くだけでも価値有りかと(^^;