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セイジャの式日 (メディアワークス文庫)

価格: ¥599
カテゴリ: 文庫
ブランド: アスキーメディアワークス
Amazon.co.jpで確認
出会えて良かった ★★★★★
プシュケの涙にハマって一気に最後まで読み進めてしまいました。

この本は「文を読む」というより、「世界を見る」と言った方が的確な表現な気がしました。
というのも、場面場面が自然と頭の中でイメージされ、まるでこの作品の世界に入り込み、上空から
キャラクター達の動いている様子を見ているようなリアルさを感じたからです。

今まで感じたことが無いような不思議な心地良さと感情が心の中に入り込んできました。
読めばきっと忘れられない作品になる事は間違いないと個人的には思います。
まいりました・・・ ★★★★★
ラスト2行。
 
「プシュケの涙」→「ハイドラの告白」→「セイジャの式日」と続いてきた
この物語は、明るい描写はありながらも由良の描く青い絵のごとく、
深い青に囲まれていました。
 
しかし、最後の最後に鬱積していた想いが昇華され、見事な空色に
なったのだと思います。
 
 
今回も二部構成であり、第一部はハルさんが主人公。
才能を持ってしまった人間の苦悩を描きながらも、前作同様、
ハルさんの人間性に救われています。
 
第二部は由良彼方が吉野彼方と過ごした母校の話。
主人公である男子高校生・日野と女子高生・絹川、
そして教育実習生・由良の成長が描かれています。
 
3作を読み終え、もう由良と会えないのは寂しいですが、
本当にこの作品を手に取って良かったと思っています。
旅立ち ★★★★★
読み終えた。
なんというか。
後半は中途半端な話だなー、と思っていた。
これなら、由良が美術室で吉野彼方との思い出を回想する話がよかったなー、と思っていた。
が。
見事に考えをひっくり返された。
日野と絹川を、当時の由良と吉野彼方に重ねたようなラストにやられた。
やはり由良は、とことんまでに主役になりきれない脇役。
これは全編を通じてそうだった。
本当に。
この作品は。
不器用な人たちの、不恰好な恋の物語だった。
稀に見る良作。
文句ない。
おわらないことがおわり ★★★★☆
『プシュケの涙』『ハイドラの告白』『セイジャの式日』
3作とも「サスペンス」後半「青春劇」の構成だったんですね。

前半で『由良』の人から外れた狂気を描いて、後半で一人の青年に戻る。
―かなり振り幅が激しい人です彼は
良くも悪くも『由良』ひとりでストーリーが回っています。

通して読むと、この3作は『由良観察日記』とも取れるでしょうか?
『由良』はとても魅力あふれる人物ですが
本人視点だと苦悩が多すぎてめんどくさい話になるのかも

読んで彼を観察してください。
私の観察報告は「遠くから見ていたい男子」です(苦笑)
シリーズ完結! ★★★★☆
プシュケの涙、ハイドラの告白に続くシリーズ第三弾にして最終章の本作。
メディアワークスの数少ないシリーズ物の一つとして、価値のある作品だと思います。
シリーズ通して、大変美しいカバーイラストが目を惹きます。作品の内容を良く表していて、奥深いものになっています。

作品の形式としては前章に続く、二部構成。登場人物はハイドラの告白からあの人も登場します。

なにより、この作品の登場人物が、私は大好きです。
みなそれぞれ何かしらの葛藤を抱えていますが、それが必要以上に誇張されておらず、現代的で人間的。
飾り付けてない、そんな感じがします。
だからこそ、共感出来る部分が多々あり、また素直に「そういうこともあるのだな」と頷けます。

シリーズ通して言うならば☆5つ。購入してよかったな、と思います。

しかしシリーズ一発目を☆5としてしまうなら、その衝撃は劣ってしまうのでやはり☆4つとするしか。

またシリーズ最終章としながらも、全てのフラグを完全には解明しきっていない所も残念。
いや、それがまた作品のよさなのでもあります。
想像する楽しみも当然ありますが、最終章と随分前から銘打たれていたので、それらがすっきり判明するのだと思い込んでいた自分としては、少し寂しくもある訳です。

しかしながら。とにかく、良作だと思います。
まずはプシュケの涙を手にとって頂きたいと思います。
お勧めです。