定年を迎えた悪がき３人組が、得意な武術や電気加工を生かして、町内の犯罪に立ち向かうお話（短編集）

おもしろかったです～

「図書館戦争」でも出ていた、文章のテンポのよさ、人間関係の機微の描き方の上手さでどんどん読めてしまいます。

中学校のカモが虐待されるお話では、当たり前すぎてみんな語らない「公衆道徳」というのか、、、言うなれば回顧主義的なテーマを扱っていて、それでいて説教くさくならず、素直に読めました。

自分はこんな大人になれるだろうか？なんて考えちゃいました。

石田衣良では４０歳でおんなじような内容なものありましたが、（４０翼ふたたび）私はこっちのほうが好きです。

「三匹のおっさん」とは…
定年退職後、近所のゲーセンに再就職した剣道の達人キヨ
柔道家で居酒屋「酔いどれ鯨」の元亭主シゲ
機械をいじらせたら無敵の頭脳派、工場経営者ノリ
みんな個性があっていい！！
還暦の設定なんだけど…若い！　このごろの還暦なんて「これから！」ですよね！
そして、その３匹が身近な世直しを…

キヨの孫の祐希とシゲの娘の早苗の、かわいいＬＯＶＥも絡めながらのストーリー

個性的なアラ還（アラウンド還暦）の３人もさることながら、キヨさんの孫で高校生の祐希くんが意外としっかりもので良いヤツなのに驚き。

おっさん達が町の安全のために立ち上がった！！こんな生き生きとしたおっちゃん達がいたら思わず頼ってしますかもしれません。恋愛もあり。なかなか楽しめました。

マンガっぽいけど軽くて面白かったか

恋愛物でないから期待せずによんだら、面白かった。６０才のおっさん３人の見識と常識ギリギリの行動。続編を期待します。

定年退職とともに、嘱託扱いで再雇用を受けることにした清一。退職した当日、妻の芳江と息子夫婦、孫の祐希との食事の場で、とんでもない話が起こり清一はその場を出ていく。その夜、幼馴染の重雄と則夫が提案したこととは…。皆さん、これは自衛隊も図書館隊員も出てきません。出てくるのは元気のいい、というか元気が良すぎる「３匹のおっさん」たちが主役です。そこに絡んでくるのが、清一の孫の祐希、則夫の愛娘・早苗。どんな活躍をするかは読んでのお楽しみ。有川浩の作品に外れはありません！

武闘派２名に頭脳派１名が組んだら怖いものなし！？＊＊＊待望の有川先生の最新刊！＊＊＊有川作品の十八番である「ベタ甘」は控えめ。それというのも、主人公の３匹は”還暦”を迎えた”おっさん”たちだから。また、コチラも十八番である自衛隊や特殊部隊も登場しない。・・が、なんとこのおっさん達が（謎の）自警団を結成し、身の回りにある小さな犯罪を未然に防止するために隠密裏に活動している、というお話であるため、ちょっとした戦闘？も時には見られたりする。このおっさん達が実にカッコイイ！読み出したら止まらないほどに魅力的な”３匹のおっさん”だ。＊＊＊幅広い世代にウケそうなリアルな内容。誰にでも超おすすめ！

＜楽しい＞アラ還の三人のおじさん、キヨさん、ノリさん、シゲさんが町内に潜む悪人を退治するお話。短編６話構成。キヨさんの孫裕樹とノリさんの娘早苗の恋のお話も…！　☆『図書館戦争』シリーズが好きだったが、こちらももちろん面白い。なんせこのおじさん達とても還暦世代なんて思えないほどに元気で気迫あり体力あり知恵ありなのだ！そしてこのお話はライトノベルレベルなのだが…。今のせちがらい社会をこの上なく浮き彫りにしている。ターゲットになる者達の心の奥まで描かれている。

その昔、三匹の悪ガキだった―――剣道の達人キヨ、柔道家　シゲ、頭脳派ノリ。還暦を迎えるも、誰がジジィじゃー！とおかんむり♪
何かと物騒で理不尽な世の中で苦しむ人を救うべく？三匹のおっさんが動き出す！

おっさんの活躍っぷりを描いた短編小説集。
主人公が還暦を過ぎたおっさんであるから、良い味なんでしょうね。まるで時代劇（笑）♪
必殺　仕事人風で楽しく読める娯楽小説♪です。
あっ！仕事人のように止めは刺さないところも気持ち良い♪ですね。
勧善懲悪で、悪いやつ（悪そうな設定のやつ）はボロクソに言われるところも爽快？なり（笑）。
楽しく読めました。

私たちの街にも回ってて欲しいなと思う

むかしは悪ガキ仲間。今は還暦のおっさんたち３人が、町内の悪者たちを懲らしめるという、ユーモア勧善懲悪小説。

これは面白いっ！

まず主人公の３人のおっさんがカッコいい。
還暦を迎えようとする歳だけど、町内で起きる事件を３人で解決しようと自警団を結成。
それぞれ剣道だったり柔道だったり機械いじりだったり、得意分野を武器にして、町内で悪さをする悪人をバッサバッサと退治する。
コミカルでユーモアがあって人情味のある展開は、水戸黄門を見ているみたいに笑えて泣けて痛快だ。

さらに彼らの孫祐希と娘早苗の高校生コンビも素敵だ。
爽やかな恋愛とほろ苦い青春。
チャラチャラしているけど、洞察力のある祐希。健気でおしとやかな早苗。
高校生の理想的な淡い恋みたいな。
うーむ、早苗ちゃん、嫁に欲しいぞ。

脇役である家族もいい味出してるし、ほろっとくる人情話や憤りを感じる社会問題なんかもテーマにして、ろうにゃくなんにょにオススメの面白小説だ！

お気に入りの有川さんの新作。あらすじだけでもおもしろそうです。早く読みたい！　

つい、つい、フラリと寄ってしまった本屋で堂々と平積みされてたから．．．。
あぁぁ．．．今月余裕ないのに．．．。
まだ読んでない本、家と会社に山盛りあるのに．．．。

そして困った事にやっぱり．．．
いいですねー。昔からこういったジイさんものには滅法弱い。無条件でグッときます。
第三話での最後のあのセリフ．．．
ズルいよ。あんな事をサラってこんな破天荒なジイさんに言わせるなんてー。
ズルいよー！　

定年を迎えたキヨ、居酒屋の元店主シゲ、工場経営のノリ、還暦を迎えた「おっさん」三人組が、痴漢に詐欺に動物虐待、催眠商法などなどご近所の悪に立ち向かう痛快おっさん小説。とにかくキャラクターが楽しい。キヨと孫で高校生の祐希とのやりとりも楽しいし、ノリの娘早苗と祐希のほのほのラブも微笑ましい。須藤真澄さんの挿絵もぴったりで、シリーズ化に期待。