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宮崎勤事件―塗り潰されたシナリオ

価格: ¥10,941
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新潮社
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事件報道のトリック ★★★☆☆
昭和末年〜平成元年に起こった連続幼児殺人事件のルポ。

著者の推測の多い作品でルポとしては決して良くないです。
ただ事件の裁判で明らかになった犯人の成長と環境。
数々の事件資料が多数掲載されています。
この事件の概略を知るには一番お手ごろな本だと思われます。

興味深いのは著者の思い込みも多数入っていると思いますが
事件発覚当時のマスコミの世論誘導の報道の手法。
結構、これで宮崎=サブカルチャー=悪という図式に
引っかかった人も多いのではないでしょうか?
このシステムの解説が興味深かった。
ネットが発達する以前はマスコミによる国民世論の誘導で国の進路を定められた感じが強い。
そして今でも彼らは国民を自由に動かせると思い込んでいる。
ぼんやりとだがゲッペルスの亡霊を見ている感じだ。
世の中を震撼させたこの事件もマスコミの誘導報道の洗礼を受けているわけです。

ところでこの本の著者は犯人宮崎の父親氏にかなり悪感情を抱いた描き方をしている。
なにか個人的な悪印象があったのか?
また事件そのものにはあまり重要ではなさそうな被害者の家庭環境を
それとなく揶揄したりもしている。
これらも含め全体的に著者の思い込みの世界で描かれた事件の真実に思える。
ルポタージュとしては余り読んでいてすっきりする作品ではないです。
宮崎勤という人間 ★★★★☆
寂しい悲しい苦しい人間 けど彼は楽しさだってあったはず 本当の宮崎勤は誰にも解らない 最期はどんな気持ちだったのかな それを聞けないのが残念です
宮崎事件についての詳細 ★★★★★
タイトルにある「塗りつぶされたシナリオ」というのは、宮崎事件について広く世間がイメージしている「自閉的なオタクの単純犯行」というイメージをくつがえす、という筋です。が、本自体は、宮崎勤の養育環境、学校での印象や犯した事件の詳細について経時的に詳しく書いてあるもので、世間の宮崎イメージを一変させるような衝撃的な内容ではありません。詳細なルポとして、宮崎勤のおかれていた環境、と犯罪の経緯を、淡々とつづっています。思想的、情緒的な表現はほとんどありません。
著者の意図するところは? ★★★☆☆
写真や絵図など興味深い資料は豊富なのだが、全体に中途半端な感じを禁じえない。本書の前提となる宮崎勤のシナリオは証明されたんだろうか? 消化不良。
期待はずれ ★★☆☆☆
事件の事実関係を知ろうとする人には、期待はずれの一冊でしょう。検証は主に宮崎の供述を比較するもので、そんな何の裏づけもないものの変遷を辿ったところで、何が見えてくるわけでもないだろう。

「供述どおり被害者の遺体が見つかった」とあたりまえのように書いてあるが、佐木隆三の「宮崎勤裁判」を読む限り、宮崎が遺体のありかを言い当てたという事実はない。土地鑑のある場所を宮崎が適当に言い、その日のうちにそこを探しても遺体は見つからない。ところが翌日に同じ場所を探すと遺体が見つかるのである。そうしたことがこの事件には何度かあったらしいのだが、それらの矛盾への指摘などはまったく為されていない。

元警察庁エリートのAとかいう人物の話も嘘臭く、巻末の宅間との比較も説得力ゼロ。読後の結論は「宮崎って統合失調症でしょ」。犯行を実際に行ったかどうかも疑わしい。動かぬ証拠として引き合いに出されるビデオに写った宮崎の時計だって、そのシーンが発見されたときには、宮崎ではなく警察が保有していたのである。証拠捏造の否定は当然なされるべきだろう。貴重な資料を見放題という立場にあるのであれば、もう少し丁寧に検討してほしいものである。