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戦後の思想空間 (ちくま新書)

価格: ¥777
カテゴリ: 新書
ブランド: 筑摩書房
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ただただ勝手な世界解釈のみ ★☆☆☆☆
論理の飛躍が多いということは別の方も指摘していますが、それ以上に論と呼べぬ程に牽強付会だらけです。いくつか指摘できますが、アマゾンの字数制限がありますので二つだけ。

p13-14
歴史の60年周期説での第2次大戦後の主権の回復=日清戦争、東京オリンピック=日露戦争という対応
有色人種が白人に、しかも近代戦争で初めて勝利した日露戦争は日清戦争を遥かに超えた世界史上の画期でしょう。それが東京オリンピックという「スポーツ大会」と等価なのですか?国家主権回復以上に?
p22-23
「従軍慰安婦の論争の各陣営の是非を論ずるのはここでの課題ではありません」と言いながら、それに続く記述では「従軍慰安婦についての記述を削除すべきだと主張する人たち」は「従軍慰安婦を陵辱したという事実を、抹消しておいて欲しいということです」、また「従軍慰安婦問題は過去の性犯罪のようなもの」と。
これでは従軍慰安婦の存在が無論証に前提とされています。否定論者が問題にしているのは、従軍慰安婦が当時は合法であった売春婦に過ぎず、政府として強要した「従軍慰安婦」などそもそも存在しないという主張でしょう。
「是非を論」じないのに、従軍慰安婦存在肯定派の方が「是」という前提で話を進めている。

確信を持って言えるのは、「従軍慰安婦」といい戦時の日本観といい、この作者は左翼です。
左翼の方には親しみ易いかもしれませんが、この本の論証を真に受けていると自分もまともな論理性でものを考えることが出来なくなると思われますのでご注意を。
ほんの1/5しか読みませんでしたが、この作家がどの程度の者か判断するには十分で、先を読み進める気がなくなりました。
浅薄な論理構成 ★☆☆☆☆
大著「ナショナリズムの由来」もそうだが、大澤の論理展開は、客観的妥当性のない「思い込み」的論旨で占められている。

現代芸術に対する理解など、どこかで聞いたことのある、浅薄な他者理解を隠喩的にふりかざして自説に接木するだけで、論理的飛躍の多い、緻密さを欠落させた文章など、大澤はとんでもない素人向けの文章家だ。

こんな著書を喜んで読むのは、自分の頭で物事を論理的に考える習慣のない××な読者くらいのものだ。

××な読者向けに、たくさんの本をものしている大澤だが、玄人は誰ひとり大澤をまともに相手にしていない。
近代の超克とポストモダンの対比 ★★★★☆
本書は講演をベースにしたもので大澤氏は戦前の西田幾多郎、田辺元、和辻哲郎などの議論となった”近代の超克”と60年後の現代のポストモダンの思想の対比と、並行して、それぞれの時代背景に大本教の弾圧とオウム真理教事件、テロリズム、アウシュビッツの毒ガスとサリン、戦前の不平等条約の撤廃と日米安保条約などの社会的あるいは象徴的な事件がおきている事を指摘する。
 ”近代の超克”が主題とした難解なテーマは国家を超えたマルチカルチャと乱暴に表現できると思うが、皮肉にも大東亜共栄圏という政治的イデオロギーに利用されてしまった感がある。フランスの哲学者、デリダ、ガダリのポストモダンのめざす所もモダンという時代を超越することにあったが、その論考の結論は、超越性の否定というパラドックスであると読めた。戦中、戦後の日本の思想家として、著名な丸山真男から、吉本隆明、浅田彰、柄谷行人、広松渡、蓮実重彦、各氏とその影響の系譜を教科書的に平易に紹介しており、現代思想に興味のある読者には一読に値する一冊と思う。
おもしろい・・・ ★★★★☆
戦後日本をいろんな視角から読み解く。サブカルチャー、オウム真理教、「近代の超克」論・・・
社会の「60年周期」論なんか「ほんまかいな?」と思いながら納得させられてしまいました。
大澤さんの本は初めて読みましたが、「なるほどねえ・・・」と舌を巻くこともしばしば。でもまあ、講演を紙におこしたものなので、少し議論の粗さが目立つ点もあります。
そうした点を差し引いても、今後大澤さんの本をもっと読んでみよう、という気にはなると思います。

でもやはり、さすが目のつけどころが「おもしろい」ですね。

面白く読めます ★★★★☆
丸山真男、加藤典洋、和辻哲郎などの人物、
敗戦、60年安保、オウム事件
ウルトラマン、ガンダム、エヴァンゲリオン・・・
こんなのつながる?と思いきや、
気鋭の社会学者,大澤真幸は、軽妙で鋭い語りで
それらすべてを見事に語りきってしまう。
著者の縦横無尽の発想にしびれました。