最初にいきなり空港での会話が流され、びっくりします。
学習を進めていけば自然に分かるようになる、と言われても初めはとても信じられません。しかし、実際学習が進んで耳が慣れてくると分かるようになるのがまた驚きです。

しかしながら、ただ耳で聞くだけで分かるようになるわけではありません。実際に文を目で見て、単語を覚え、さらに文法を勉強する必要があります。特に文法は、初歩の文法だけでも知っていると文の組み立てがよく分かるようになります。ただ当然の事ながらこの本だけでは全然不十分なので、別に１冊用意する必要があります。

文法については、私は東洋書房の＜現代イタリア語入門講座＞現代イタリア語入門講座を使いました。

単語についても、例文つき、ＣＤ付きのを用意すると良いでしょう。単語帳は同じ東進ブックスのを使いました。今すぐ話せるイタリア語単語集 (東進ブックス)

単語を単語の本で覚え、文法書で動詞や時制を覚え、本書である程度長い実際の会話の雰囲気やスピードに慣れ、あとは実践です。

イタリア語はまったく初めてで本書に挑戦しましたが、正直言って頭に残りませんでした。子供のように無垢な脳ミソで耳から入ったことばをそのまま覚えていけるタイプの人には良いのかも知れません。ただ私のように、1フレーズ聞くたびに「どれが主語？どれが動詞？時制は？」と気になってしまうタイプの人には、あまりにも文法的な説明が少なすぎてとーーーってもフラストレーションが溜まるんじゃないかと思います。演習も少なく、基本スキットからの応用はあまり利かなかったです。結局、基本の文法を押さえることの出来る別のテキストを先にやってから、旅行会話の練習用にもう一度この本に戻ってこようと思ってます。