本として発売される前に、ネットで読んでいたんだけど、本も買っちゃいました！
読みたくなったら、いつでも読めるように☆

６人の女の子が同じ時間を全く違う形ですごしていて、
当たり前のことなんだけど、新鮮だった。
６人のそれぞれの感情ほとんどが、自分も感じたことのあるもので、
泣いたり微笑ましくなったり切なかったり・・・

グリーンライトも楽しみです！

姉妹版でグリーンライトもありますが私はこちらの方が好きです。
同じ時、同じ町に生きる６人の女性の夢や恋愛。
作風が斬新で、非常にいまふうであると思います。

思わず悲しくなって泣きました。この小説に登場する子達は実はみんないい子、だけど少しだけ意地やプライドを持って生きている子達。六本木で働く６人の女の子達、なんだか気持ちがわかる気がしました。プライドが高く強いようでいて、内面は弱い彼女達、第2話のキャバ嬢、これは小説ですがきっと現実にもありそうな話。悲しい六本木の夜、落ちていく彼女達だけではなく、いろいろと考えさせられました。

台風が東京を襲ったある夜。
その舞台上でいくつものドラマが生まれる。

全ての作品に、少しづつのつながりを持たせて一つの作品に為すという所謂短編小説ではよく使われる技法ですが、よく使われるという事は、それだけ話を纏めやすいという事になります。

このパープルレインもご多分に漏れず綺麗に纏まった短編集になっています。
しかし、ただの短編集じゃない。

人生を綺麗に生きられない女性達が必死に生きていこうとする様が、まさに真に迫って描かれています。

上から目線って訳ではありませんが、前作である11センチのピンヒールを読んだときはエッセイと比べるとどうかな〜ってのが、本当の感想でした。

しかし、このパープルレインはいい。

11センチのピンヒールと違って、周りに薦めまくっている一冊です。

悲しいですが、きっと時代とともに忘れ去られる一冊にはなってしまうのでしょうが、清濁混ぜて描けているすばらしい作品である以上、多くの人から忘れられてもきっと読んだ人の心には何かを残してくれる作品ではないでしょうか？

Lilyちゃんの書く物語もコラムもブログも全部すき!痛いぐらいリアルで泣ける。リアル過ぎてノンフィクションかと錯覚しちゃう。私もLilyちゃんと同世代でよかった!もし今、私が二十歳くらいだったらこんなに響いてなかったと思うし、こんなに打ち抜かれてなかったと思うの。こんなキモチになれてよかった!女の子に生まれてよかったぁー☆