心がほっこりします。
★★★★★
オムニバス形式の短編集です。ヒロインは20〜30代の女性ですが、独り身の女性だけでなくバツイチや働く主婦も登場します。
1巻で登場したOLさんと漫画家さんも再登場します。
独り身でつらかったり悲しかったり、ちょっと切なかったりするんですが、どの話も読後心がほっこりします。それはヒロインが心が強くて前向きだったり、心の起伏があっても自分の道を踏み外さないからです。
これは「おひとり様」をゆえに他者との関係の中でも自分のアイデンティティを失わないからだと思います。他者に依存していないというか、依存しているようで逆に他者を引っ張っていたり、そんなタフな女性像がやさしく描かれています。
女性だけでなく男性にもおすすめでします。ヘコんだり悲しいときに読むとやさしく励ましてくれますよ。
じんわりと
★★★★☆
すごく良い作品だと思います。ほのぼの系なのですが、大人風味が加えられて、じんときます。。
『ちゃんとひとりになろう』
『恋だけでは進めなくなるかもしれない』
『このぬくもりも自分でひとつずつ選んできたものだから』
誰もが、8話の中のどれかの主人公と同じ気持ちを持ったことがあるのではないでしょうか。
昔の自分を思い出してじんわりする。
今の自分と重ねてほっとする。
そんな時間をくれる本です。
連作短編こそ真骨頂
★★★★★
谷川先生の醍醐味は、短編集にある。
ちょい役が主役になって再登場、
それはサイドストーリーやスピンオフではない。
均しく、キャラクタたち誰もが主人公になる。
そんな作風が魅力だ。
ほっこりした気持ちにさせられる画風で
だからこそ、誰もが抱える辛さや悲しさを
時には苦しく、時には悔しく、時にはやるせなく
それでも、やさしく抱きしめてくれる
谷川ismは本作でも健在です。