DVD「東京マーブルチョコレート」主役の二人の過去(高校時代)の話。
DVDに繋がるような展開も描かれていてこの本だけでも楽しめます。
タイトル「ハロー、グッバイ、ハロー」も読み終えれば納得です。

東京タワーというものを軸に据えた二つのお話からなっています。あまり少女漫画は読まないんですが、この人の作品は好きです。絵柄ともあいまって、すごくあたたかいお話なんですよね。
ＳＩＤＥ．Cでは、幼馴染と共に大学受験のため上京した女の子が、彼女のいる幼馴染相手にどうにか関係を進展させたい、と思い四苦八苦するお話なんですが、略奪愛！とか色々考えるけど結局そんなことを考える自分に自己嫌悪しちゃったりと、本当にふつうの人間が描かれています。

スキマスイッチさんとのコラボ、DVD版東京マーブルチョコレート購入後、こちらの作品を手に取りました。

心優しい(優しすぎる)悠大と元気いっぱいだけど失恋してしまうチヅルのお話。

DVDを見た後に読むと、また面白いと思います。

ほのぼのしていて、とてもいいです。谷川さんの優しい作風がいっぱい詰まってます。

谷川さんの作品はもともと好きです。
DVDも買いましたが私の場合この本→DVDの順でしたので、最初は真面目にオリジナルだとばかり思ってました。

読んでみて思うのが、やはり谷川さんの作品だなーということ。
ほんわりした絵で、後悔や喜びを真っ直ぐ描いてあります。作品の時間軸的縛りがないので、オリジナルと思って読んでも差し支えがありません。

ただやはり、私は谷川さんのオリジナルが好きだなぁ…
コラボレーションというくくりは、なんだかんだで作品に影響してると思います。
「積極」のような、痛いほど切りこんでくる内容ではないなと感じました。りぼん連載時の作風に近いのかも。


内容がいいのは間違いないですよ。男女とも読める絵柄だし、ぜひ手に取って貰いたいです。
DVDのイントロダクションにどうぞ。

プロダクションI.G20周年記念オリジナルアニメ「東京マーブルチョコレート｣。
本作はその主人公･チヅルと悠大のキャラデザをされた谷川先生による、Another Story的？作品です。
Bethと云う雑誌に掲載されたものが、早くもコミックス化！

既に発売されているDVD(全力少年編＆マタアイマショウ編)では、二人が出会って、恋愛する。

そんな彼らを象って来た思い出の一片、ヒトツマエの恋のお話となるのがこのコミックス。
谷川先生の解釈と構成による、せつなくなるけれど凄く温かいお話が読めます。

幼馴染をずっと想っているチヅル。関係を壊したくなくて、告白する事も出来ないまま。
彼にはいつしか「彼女｣が出来てしまっていたけれど、想いを断ち切る事も嫌いになる事も、「彼女｣を嫌いになる事も出来ず。
二人でいる時だけは、私のものでいて欲しい。そう願っていても彼は「彼女｣を想って一喜一憂している。
思わずチヅルの彼に対する本音が漏れた時、彼がずっと彼女の想いに気づいていた事を知る。

一方悠大編は…高校時代、同じ部活でいつもはしゃいでいた彼女と彼ら。
親友は「彼女が好きだ｣と悠大に話す。それを聞いて、自分の気持ちを誤魔化して、身を引いた悠大。
でももう、バランスが崩れてしまった後ではどうしたって3人で過ごした楽しい時間はもう取り戻すことが出来ない。
思いがけず彼女に本当の自分の気持ちを暴露してしまったけれど、もう「遅かった」。
だけどそんな彼らを意外な結末が待っていて…。

そんな訳で、読後はついDVDも購入したくなるかも知れません(笑)　←…私だけ？