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清々と 1 (ヤングキングコミックス)

価格: ¥570
カテゴリ: コミック
ブランド: 少年画報社
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作品の雰囲気はよし!元々、そういう作品を描くのに向いていた。後は長期連載できるかどうかだが・・・。 ★★★★★
「りぼん」で昔活躍されていました谷川先生。今も短編を中心に活躍中。
淘汰の激しいのは漫画界も同じ。ヒット作1本出せば10年は食い繋げる・・・というわけに非ず。
そんな中で短編を中心にして今も第一線で活躍されている先生。

こちらは「女子高のお嬢様もの」です。
こういう作品も少女同時の恋愛・友情をテーマにした所謂「百合系」と呼ばれる作品が
多く制作される風潮が広まってきた背景があるからこその連載であるという点は確かだと思います。

でも、風潮に乗っかったとかそういうことではなく、見て判る「作品の雰囲気と絵柄の組み合わせの妙」。
女子高が舞台だと、当然に同級生も上級生も下級生も当然に同性の女性しかいません。
同級生の男子と知り合う機会も触れ合う機会も少ないので、恋愛の話をするとしたら
女生徒と男教師。もしくは
女生徒同士になるのもまた当然。

この1巻を見た感じではまだどちらに寄るのか迷っているかのような感じです。
主人公の清が担任の男教師「本八幡先生」に抱く気持ちもまだ「恋愛未満」。
そしてクラスメイトの美人「九条雅」さんは清が好きだと告白する。

今後、長期連載にできるのかが注目したいポイント。
短いと全4巻もしくは5巻で終わってしまうので、キャラ同士の人間関係をもっと強く打ち出す方向に繋げていただきたいと希望します。
少女系ストーリーテラーの王様! ★★★★★
衝動買いです。
谷川史子が集英社から離れて、各方面にいきつつしているのを知って単純に驚いてます。どこにいっても「谷川史子カラー」が衰えないので楽しいです。

私立女子校のお話、といえば「マリみて」を思い出しましたが、谷川女史の女子校はいたって王道パターンのお話。おっちょこちょい役がいて、女子校ならではのスタイリッシュなクラスメイトがいて、厳しい教師が目を光らせてて。
王道の舞台にスポットライトを当てて、さわやかな演出をしているのが谷川女史!腕の見せどころですよね。
やっぱり絵柄がステキ。今作は「清潔感命」みたいなジャケットあり。女子校なので。ヒロインと弟くんの名前もかわいらしく。清(さや)と潔(きよし)=清潔キョウダイ!!!
最近は、一冊にキャラをリンクさせたお話としてまとめてるみたいですね。そゆのもステキだと思います。

悪役のいない世界は読んでて和みます。イラっとするところがないので、安全第一みたいなスローガン立てられます。
ほわほわした恋のお話も好きです。
とんがったとこのない絵が好きです。
谷川女史の作品にはハズレがないですね!!!
温かいミルクティーを飲みながら読んでほしい ★★★★★
主人公はお嬢さま高校の新入生の清(さや)。明るくてとても素直で純真な性格の良い子です。周りは本物のお嬢さまばかり…という新しい環境に戸惑いながらも、友人や先生との交流を通じて成長していく姿を描いた心温まる作品です。

決して劇的なことは起こらないのですが、ありふれた日常の中の人と人との温かな交流に心が揺り動かされました。ただ一緒にいたい、さみしい、自分を認めてあげたい…という単純で真っ直ぐな想いが、痛いくらいにストレートに心に届くのです。

何かと複雑で息苦しい世の中ですが、難しく考えず、もっとシンプルに自分の気持ちを表すことができたらどんなに素敵だろう…と思える作品です。

温かいミルクティーを飲みながら、寝る前の一時にぜひ読んでもらいたいです。幸せな気分で眠りにつけること間違いなしです!!

余談ですが、谷川先生の描くごはんはどうしてこうも美味しそうなんでしょう…(笑)
タイトルの通りです! ★★★★★
タイトルの通りとっても清らかですがすがしいお話でした。谷川先生の久しぶりの学園物でしたが、あの世界観はさすがとしかいいようがありません。いまどきこんな子達いないよ・・・と思いつつも、全然イヤミがなく、どのキャラクターも魅力的です。描かれているご本人もこんなステキな人なのかな〜と、谷川先生の温かい人柄が伺える作品です。奇想天外な漫画もいいですが、こういう漫画もいいですよ♪
谷川史子×画報社=ハズレなし! ★★★★★
谷川史子は、よい意味で「何を描いても谷川史子」なのである。
誰とも似ていない絵柄は、とにかく「カワイイ」としか言いようがなく、
美しい日本語による丁寧なセリフやナレーションは、上品なのだが、だからこそ
キレイごとだけでは生きていけない人間の姿を愛おしく映し出す。

この「清々と」は、カバーデザインとタイトルが既に、清潔!だ。
洗剤のCMみたいに。そして舞台は制服がかわいいお嬢様女子高。
自分をまだ見つけられずに不器用な清(さや)というヒロイン…
こういうのが読みたかったのだ!と、1話1話いとおしんでしまう。

庶民的なヒロインも、友達になった付属上がりのお嬢様たちも、
不器用な先生たちも、彼らを見守る校長先生も(この校長、
まるで、春のひなたみたいにぽかぽかと学園を淡く明るく
照らし出してるみたいな素敵な人です、ほんとに)。

イヤな人は誰もいない世界。だけど、心は時にはすれ違い、言葉は
相手を傷つける。そこから、絶望とか居直りにいかないで、
「この学園が好き」「この人が好き」の気持ちを思い出し、
新しい日を迎える登場人物たちは美しいと思う。