全体的に読むのがしんどかったなー。話に一貫性が無いというか、エッセイだから当然と言えば当然なんだろうけど1テーマが2~3ページで終わる割に深い話になりがちなので気持ちの切替がうまく出来なくて困るというのが(1)と(2)。旅行記は地図を見ながらじゃないと頭に入らないから苦手というのが(3)。それが300ページ続くからな。『新・平家』本編よりも読むのに時間かかったし。
(4)にあった「大衆即”大知識”」という考え方は好きだな。一段高いところから教え諭すのではなく、大衆から教えてもらうような気持ちで、厳粛に大衆に向かうという気持ち。自戒として。
(5)は、『新・平家』を読む前に存在を知っていたら、少しは読むのが楽になったかもしれない。
所々、「ふうむ」とうなる箇所があるんだよね。そこから考えが発展して、いろいろと考えが及んでいくという。そういう意味では、通読するような本では無いのかもしれない。