エジプト旅行後に、当時のカラフルな栄華をイメージしたくて購入。このCG で構成されたDVD はよく出来ていて、感動。エジプト好きには文句なくお勧めです。
　
エジプト旅行前は、ピラミッドとかアブンシベルとかファラオの歴史とか、真面目な情報書や歴史書ばかりを読み込んで行く訳ですよ。しかし、実際にエジプトの現地の遺跡群を見ると、その圧倒的な大きさと凄さに感動することしきりで、生半可な知識ではとても太刀打ちできないことが良く分かります。特に、遺跡群の風の当たらない部分などには赤や青など鮮やかな色彩がたくさん残っていて、当時の華やかな文化や栄華が偲ばれて本当に感動してしまいます。
　
エジプトって砂まみれの印象が強いと思うのですが、特に現在の遺跡群の写真ばかり見ていたら、その印象から脱却できないでしょう。実際に現地を見てくると、この本のような当時の華やかなイメージを復元を企図した本や映像が本当に素晴らしいと思えるようになってしまいます。この本のDVD は、そうした当時の栄華を偲べる素晴らしい出来栄えになっています。
　

初めて古代エジプトを学ぶには最適な本。
遥か数千年も前の出来事を、CGと写真をふんだんに使って再現してあり、
文章を読まなくても、おおよそは理解できます。
付録のCG動画も素晴らしく、これを見るだけでも充分価値ある本と言えましょう。
また、スフィンクスの大きさを奈良の大仏と比較したり、主要な建造物を
なじみのものと比較してあるのは、他にはあまり無い趣向でいいですね。
本書でエジプトの歴史を総合的に理解し、さらに深く知りたくなったら、
同シリーズの、古代エジプト、古代エジプト２の併読をお薦めします。
ちなみに、古代エジプトは建造物、エジプト２は人物像について、より詳細な内容となっています。

古代エジプトをCGで当時のままに再現するという本です。CGとカラー写真が満載、解説もたいへん解りやすくオススメです。 、特に、死者の審判(心臓と真理の羽を天秤にかける様子)は、博物館でパピルスに描かれている平坦な絵を見た事があるんですが、CGで立体化されている分、神を実感でき、思わず納得してしまいました。 「神話」や「死生観」は、実在したファラオや実存した建築物とは違い、なかなかピンとこない方も多いと思います。この本はそういう意味でも初心者にとても解りやすく最適だと思います。 個人的にはこの方がイメージされる「イアルの野」も見てみたいです。CG動画のアブシンベル神殿に朝陽が当たるシーンは、CGが今ではこんなに自然でリアルになったのかと驚きました。どれも素晴らしい作品だと思います。

古代エジプト、エジプト２も持っていますが、本書はよりリアルな質感や色彩で、自然光や影が当たっている箇所もとても自然で美しく、同じ建築物でも、どんどん良くなってCGの進化を感じます。
著者の旅の話や、街・人・動物の写真等も、これから旅行する方にはイメージをつかみ易くていいですね。
エジプトと言えば、誰もが興味を持たれるだろうミイラですが、ミイラ造りのモデルの精悍な顔立ちや、横たわる人体の筋肉、足の爪先にまで本当に神経が行き届いていて、作者の高いデッサン力を感じます！！

古代エジプトの、ここだけは押さえておきたいポイントが、たいへんわかり易い文章で説明してありますし、付録DVDは、現在の遺跡建築物とCGで復元されたものが一緒に見られるので、よりイメージが湧きます、細部まで再現されたCGが見事です！！
また、先月海のエジプト展に行ってきましたが、それを思い出させる美しいCGが裏表紙に！
まさに旬の作品といった感じと、それを裏表紙に使うというセンスがいいですね。
この方の作品は「ドイツ空軍」が気に入って以来、数冊購入しましたが、メカニックなものだけでなく、幅広いジャンルの作品に驚かされます。