一番好きな曲が入ってるアルバム
★★★★★
時雨といえば、
テンポチェンジの多用や鋭いカッティング、ハイトーンボイス、激しい曲調と歌詞
と激しいイメージが強いと思いますが、
自分の一番好きな曲の「夕景の記憶」は
しっとりとした曲調に哀しさや柔らかい暖かさ、空中を浮遊しているような静かさといった
TKの表現力の凄さに脱帽してしまう曲が入ってます。
他にも捨て曲が無いくらい良い曲が入ってます。
楽曲は稀有のハイクオリティ。しかし…
★★★★☆
独創性の塊のような音楽です。予想不可能な展開とアグレッシブな演奏、という点ではProtest The Heroなんかに近いものがありますが、テクニックに溺れずに必要な音数だけ峻別するスタイルからは70年代的なオールドスクールを感じたり。
どの曲も構成が練られていて個性が際立っていて、飽きることがありません。特にギターエフェクトの使い分けとカッティングの緩急は得難いセンスだと思います。手数が多いだけではなく、曲に合わせて変幻自在にドライブするドラムも素晴らしいですね。
ただ、ひとつだけ不満が…
サウンドプロダクションが粗雑すぎます。彼等の微細なグルーヴと「とりあえず音圧上げとけば売れるだろう」というJ-POPの短絡的な音作りは水と油での相性で、全く融和性がありません。
それどころか全体が平面的な音像になってしまい(特にスネアとディストーションギター)、不要な音域までリバーブで誇張され、聴かせどころでは音が潰れている、という本末転倒な事態が多数見受けられます。
ハイレベルな楽曲を持つ彼らには、それ相応のプロデューサーが必要だと思います。マスタリングに口出しが出来ないようならセルフプロデュースに挑戦してみてもいいし、海外のエンジニアを起用するのもアリだと思います。
今後もコンスタントに自己の音楽性を追究するために、彼等の先鋭性を技術的にバックアップする基盤の確立が不可欠だと感じました。
世界に誇れる
★★★★★
5,10年後も聴いてます。一曲目からイッちゃってください。
捉えにくい最高さ
★★★★★
速くて巧くて激しくて最高です。このバンド、ツインボーカルの構成、ヴォーカルの奇声とかで説明されることが多いのですが、たぶんそれは魅力を語る言葉がないから。たしかにジャンル、似たバンドや楽曲など、ありふれた表現で語りにくい凄さを持っています。弾きすぎたり鳴らしすぎたり叫びすぎたりして、センスの悪いハードロックやメタルになるところを、ギリギリのところで逃れ、カッコよくなっているそのバランス感覚が素敵です。
3ピースとは思えないほどのサウンド
★★★★★
奇声をあげて歌うツインボーカル、
ツインバスとトリックが目立つドラマー。
こんなすごい人材が集まったバンドが今までにあっただろうか?
1曲目の「nakano kill you」の歌詞どおりピエール中野のドラムテクニックはすごい。
この曲を聞いた時、”新たな音楽”として感覚を覚えました。
TKはボーカルだけでなく”高速アルペジオ”ができるギタリストでもあり、
345もチョッパー、ピックを使い分けたベースで観客を魅了する。
そして、聞いたことのない新しいボーカル技術。
このアーティストは好き嫌いが激しく別れると思うが、
ハードロックが好きな人にはぜひ聞いてもらいたい。
また、声が慣れない、という人がたまにいるとわかりました。
自分はXJAPAN(関係ないかな?)のファンだったことでもあり
あまりそんなことは思いませんでした。
新感覚のハードロックアーティスト。
最初はこのアルバムを聞いてもらいたい。