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カレーライスの謎―なぜ日本中の食卓が虜になったのか (角川SSC新書)

価格: ¥798
カテゴリ: 新書
ブランド: 角川SSコミュニケーションズ
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頑張っているが、もう少し踏み込んだ取材を ★★★☆☆
 ほぼ同趣旨の本に、約20年に出版された「カレーライスと日本人」があり、改めて読み比べたが、説得力という点では比較にならないと思った。何しろ、その本では著者自らがインドとイギリスに取材に行き、明治時代の資料を当たって当時のレシピや発言を蒐集し、挙句の果てにはカエルのカレーまで自作しているのだから。
 日本でのカレーの伝承史(異国文化の日本的受容→変換の歴史と言い換えてもいい)に関して、基本的なことは言い尽くされたと思っていたが、参考文献のリストに「カレーライスと日本人」がないのは、いささか不可解だと思った。
 ただし、終戦後に花開いた、日本独自のカレールーの開発、競合の歴史や、レトルトカレーの開発に関する章は、それなりに面白い。

カレーは日本の国民食! ★★★★☆
最近、市販をルゥを使わずにスパイスを調合してカレーを作るようになったので、ちょっとカレーについて知識を深めようと思って読んでみた。
そもそも日本のカレーとはどこから伝わってきたのかなどのルーツから、国内の有名カレーブランドの製造秘話など、日本人の「おふくろの味」となっているカレーの謎に迫る。
本当においしいカレーとは一体……。
この本は全ての日本人向きとも言える内容。
カレーについての基礎を学べたので、今度はスパイスのことに踏み込んだ内容のを読んでみようと思う。
ぼくお姉さんのカレーが食べたい ★★★★☆


 映画、三丁目の夕日の中でも、お姉さんが造ってくれるカレーが家族の始まりであり、思い出になっていました。
 日本人の好きな料理というと必ず、カレーとラーメンが必ず挙げられます。
 日本人はなぜカレーが好きになったのか。
 カレーのルーはどのように開発されたか。
 ボンカレーはどのようにできたか。
 日本のカレーの歴史がすべて理解できる本です。
 食に関する仕事をしている方にお勧めの一冊です。
即席カレールウこそが日本のカレー文化を作ってきた ★★★★☆
著者はサラリーマンのかたわら、「東京カリ〜番長」というグループを結成し、月に一度カレーパーティーを開くという活動を続けました。その経験から、不特定多数の客を満足させる「カレー4種の神器」を見つけ出しました。それは「ニンニク、唐辛子、バター、砂糖」であり、NHKテレビの「ためしてガッテン」(「カレー大革命」)で披露しています(2007年1月放送)。
カレーの道にはまった人は、即席カレールウを軽視しがちであり、カレー粉だのスパイスの組み合わせだのとよく言います。しかし著者は、「即席カレールウこそが日本のカレー文化を作ってきたのだ」という当然のことに気づき、調べていきます。
ジャパニーズ・カレーの価値や意義を再確認できる本です。
日本料理としてのカレー ★★★☆☆
スパイスを求めた大航海時代、カレーの語源、日本への伝来、カレールーの歴史、
レトルト食品としてのカレー、カレールーの材料分析、おいしいカレーの作り方   
という具合に、著者は、大きな話からどんどん身近な話へと寄り添ってくる。
あまり、このような構成の本には、お目にかかったことはない。

分類としては、雑学本か思えるが、どうもそうではないようだ。

著者は、カレーが好きで好きで仕方がないくて、カレー作りイベントを職業にしてしまい、
カレー以外のことは眼中にないように見える。
大げさに言えば、カレーをライフワークにした人間の、究極のカレー本といったところか。

一点集中型の本ではあるが、一気に読ませるだけのコクは持っている。
気楽に本を読んで、気楽な時間を過ごしたい方には、結構お勧め。