久しぶりのがっかり本
★☆☆☆☆
客室乗務員であった立場を利用して書いた本としては、読者とたくさんの同僚同業者に、ずいぶん失礼な出来上がりとなりましたね。
空に関連する本は、理想と現実の落差が大きく、それだけにたくさんの夢を与えてくれるので、数多く読んできました。ドキュメント、フィクション、ノンフィクション、とジャンルにこだわらず面白かったので期待していましたが、残念の一言でした。基本的に”自分大好き”がわかりすぎて苦笑いです。中身については、先人たち含めて現場の同僚、同業者、に対して愛情が感じられないのが、さびしい読後感を残しました。どんな職業にも謙虚に、夢と愛情をもってはじめて、人に訴えられるものが書けるだろうに、思いつきとノリで、やっちゃった感、が漂っていました。
暴露を気取って大失敗
★★☆☆☆
サービス業に携わる人間としては2流
文章を書く人間としては3流…そんな人間が書いた本
飛行機に乗り慣れている人間にとっては、
それほど目新しいことはありません、
乗ったことのない人でもネットや本を見ればスグ分かることばかりです
客に対して『とにかく眠れ!』って、
そんなの普通にしている客が言われる筋のことではない、
別の書き方をすればいいでしょうに…眠っていただけると有り難いとか…
普通の客まで腐すのは、おかしくないですか?
文章への力の入れ方、抜き方が分かっていない
毒を吐く相手を間違えすぎていますね。
ここのところ不祥事続きのJALですが、
なるほど、こんな乗務員がいたのでは納得できます、
会社の体質が垣間見える本です、☆はその分です。
フライトアテンダントの本音とは
★★☆☆☆
長いフライトに備えて飛行場で手に取った一冊。具体的に色々書かれているのだけれど、個人的にはフライトに乗りなれている人ならあまり新鮮に思うことは少ない。むしろスチュワーデスの方々が普段フライト中にこんな下世話なことばかり考えているのかと知ると飛行機に乗るのが恐ろしい。。。もちろんスチュワーデスの方々も人間であり、仕事の一貫で飛行機に乗っているのはわかるのだけど。「スチュワーデスと知り合いたいみなさま私の言うことをよくききなさいよっ!」といような、軽妙な語り口が正直読む側を疲れさせてしまう。あくまでも個人的な意見にすぎないけれど。。。
好みの分かれ目は文体とスチュワーデス観
★★★☆☆
本書の特徴を簡潔に言うならば、航空業界の内幕をネタにして、現役スチュワーデスが思う存分に語るエッセイです。
接客の最前線にいるスチュワーデスの視点ですので、当然「暴露本」といえるほどの深みはありません。スチュワーデスに付けられるクレーム例や、路線ごとの搭乗者の傾向、発着が遅延する理由、あるいはスチュワーデスへのスマートな名詞の渡し方(実践できるかはその人次第でしょうが)など、頻繁に航空機で移動する人にはむしろ身近に感じられる内容になっており、たしかに興味をそそられます。特に、ラストにある空港別のお土産・食事処のお薦め情報はなかなか使えるものでしょう。
好みの分かれ目は文体でしょうか。徹頭徹尾、友達同士で交わす会話調で貫かれており、これを「テンポが良い」と感じるか、「読みにくい」と感じるかで本書の評価は左右されそうです。ちなみに私は後者でした・・・
本書でも語られているように、日本のスチュワーデス観はたしかに異常です。実際のところ、大部分は看護婦やOLに置き換えて読むことも可能。にも関わらずこれが出版物として他と差別化されるのは「スチュワーデス」という肩書きに負うところ大なのでしょう。
存外まじめな本
★★★☆☆
書名の前半だけを見て思わずたじろいでしまう向きもあるやもしれぬが、実はこれはおちゃらけ風の文体の中に職業人としての責任意識がきらりと光る、存外まじめな本である。著者は国内線のスチュワーデスさんだそうなので時差適応のノウハウなどはとりあげられていないものの、緊急時にどの席が一番安全か、などの情報は路線を問わず応用できると思う。