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贄門島 上 (角川文庫)

価格: ¥580
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店(角川グループパブリッシング)
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内田康夫版ひぐらし ★★★★★
内田康夫版ひぐらし、と評するのが適当であるような気がする。
作品が書かれた当時を思い出します。 ★★★☆☆
 外房総の架空の島 美瀬島を舞台にした事件に浅見光彦が挑みます。
作品の謎解きは浅見の空想がぴたりぴたりと当たってとんとん拍子に解けていき、島の不気味さは空振りで、なにやら緊張感の欠けた展開となります。その島にまつわる謎もちょっと飛躍しすぎて正直あまり現実味は感じられません。
 恐らく当時世間をにぎわせた北朝鮮の不審船と利権を食い物にする政治家への怒りがこの作品のベースなのだと思います。
 作品中に”外国への援助を食い物にした政治家”としてある政治家がやり玉にあがっていてその人に対する内田先生の嫌悪感の大きさをうかがわせますが、国会の場でさんざん追求を受けているその人の姿を思い出し「ああそんなこともあったな」と少し感慨深いものがありました。その人は当時極悪人のような扱いでしたが元の党を離れ現職に返り咲かれて今は悪人というイメージは過去のものとなっています。

 以前「はちまん」という上下巻にわかれた作品を読んだ時にも思ったのですが内容が冗長でこの紙幅をとるほどかなという気がします。内田先生の作品にはそういう傾向があるのかということまではわかりませんが、長いものは敬遠したい気分です。
懐かしい千葉県の風景を思い出しました ★★★★★
小学校から成人するまで住んでいた千葉県を懐かしく思い出しながら読みました。内田康夫さんの本はほとんど読んでますが、今回は恐ろしさが先行してドキドキしてしまいました。昔からの島の風習や北朝鮮…いつになくスケールが大きい結末。読み終わった後、不思議な余韻を感じました。
じっくり味わえます ★★★★★
浅見光彦探偵の真髄を書き表した内容となっています。
オドロオドロとした夢の中の様な、自分も子供の頃には一度は経験した様な、大人同士の話し声で目が覚めた浅い夜の出来事から始まるストーリーは、不気味でもあり一気に読んでしまうのが惜しいような書き出しです。
浅見探偵の父上の神懸かり的な臨死体験も初めて書かれています。
全体的な絡みが判った様で、その実なかなかスンナリとは、解明出来ないところに、靴の上から痒い所を掻いているようなイライラ感も味わえます。久し振り(失礼?)に力作・長編です。
出ました前作と違った重厚さ ★★★★★
前作しまなみ海道とは全く違った重厚上下2冊。今回もうれしいことに浅見光彦の作品です。読み応えがありました。連載物でしたが一度書き直されているようで内田康夫がこの出版社から出すものは大体どーんと来るものが多いです。是非手にとってお読みください。この感覚を享受してください。