ディメオラが1978年に発表したアルバムです。参加ミュージシャンは、アンソニー・ジャクソン(ベース)、スティーブ・ガット(ドラム)、バリー・マイルス(シンセ)というこの時期での不動のメンバー。初期の重要な曲である、1「Egyptian Danza」、2「Chasin' The Voodoo」、4「Senor Mouse」などの名曲が目白押しで、息つく暇を与えてくれません。いま改めて聴いてみると、ほかのギタリストでも演奏できそうな内容かもしれませんが、1恐怖の弾丸ピッキング、2実に効果的なミュート奏法、ラテンテイストあふれるきらびやかなフレーズの3点セットは、当時のギター小僧たちにとっては、まさに憧憬の的でした。ただ、ディメオラ本来の真価はライブでこそ十分に発揮されることは、誰の目にも明らかでヤン・ハマーが加わり1982年に発表された「ツアー・デ・フォース・ライブ」でのド迫力の演奏と比較してしまうと、粒が揃いすぎて面白みに欠ける面がないわけではありません。