アル・ディメオラは、70年代半ばにチック・コリアのリターン・トゥ・フォーエヴァーに抜擢され、一躍注目を集めたギタリスト。とにかくその華麗なテクニックと驚異の速弾きは、ほかの追随を許さない。これは彼の代表作として真っ先に名前があがる、一番の人気盤だ。録音は76~77年。人気の秘密はフラメンコギターの第一人者、パコ・デ・ルシアとの共演が聴けるからである。
本作では主にエレクトリックギターを弾いているディメオラだが、パコと共演した『地中海の舞踏』は、アコースティックギターによる両者の競演が最高にエキサイティング。80年代に入ると、この2人にジョン・マクラフリンを加えた生ギタープロジェクト、スーパーギタートリオが誕生する。本作はその伏線となったアルバムだ。
ここに聴かれるサウンドはジャズというより、むしろロックに近く、スパニッシュムードに包まれているのが特徴。とにかくこの当時のディメオラは若さにものをいわせ、エネルギッシュに弾きまくっていた。そのスピード感が実にスリリングであり、たまらない魅力だ。(市川正二)
興奮、興奮、大興奮!
★★★★★
スパニッシュギターの名手アルディメオラの77年の名盤!
どの曲も最高にエキサイティング。
M3のパコデルシアとのアコースティックギターデュオはうわーっと大興奮!大喝采。
少なくともギターやってる人は必聴でしょう。
クライマックスはM4。テーマ部は緊張感とあふれるスピード感がたまらない。ゴリゴリのユニゾンが
かっこいい!! 中盤の高速ギターソロもいい。
ヤン・ハマーのキーボード、スティーブガッドのドラムの名サポートもたまらない。
ピッキングの鬼…
★★★★★
Al Di Meolaの代表作として真っ先に挙がるのがこのアルバム『Elegant Gypsy』。
一曲目からテクニカルなフレーズが銃弾の雨の如く次々と飛び出してきます。
ディメオラ入門の一枚としてもオススメ。
悪魔的
★★★★★
もうね「Race With Devil on Spanish Highway」....コレに尽きるでしょ。何でこないにも
かっくいいんだよ。。
初っ端入りから背筋ゾクゾクもんで悪魔的な魅力が漂ってるしさ徐々に加味するスパニッシュ
パーカッションで脳内アドレナリンMAX状態になるしさ後はとり憑かれた様に狂おうべし!だ。
終盤の超ぶっ飛び加速に振り落とされるなよ!!全ギター小僧必聴!!!
懐かしい名盤
★★★★★
レビューを見て、やっぱり好きな人は多いんだなーと思った。サンタナフリークとしては、出てきてはいけない人だと思った。とにかくテクニックが凄いの一言。確か、デビューアルバムが19歳の時で、このアルバムは21歳のときだと思った。この若さにも驚いた。このアルバムは評判だった。この当時はディスコブームだったが、ツウはこっちに、ハマッテいた。マクラフリンのグループで鍛えられた、ヤンハマーもここでは完成度upしている。やはりスティ−ブガットが、この変則リズムオンパレードの中で、ぶれないでカッチリ決めているのも流石である。ジャズ・ラテン・ロックそしてエスニック、この融合が決まっている。エレガントジプシーのイントロが、キャンディーズの新曲に使われたときは、ツウの人は憤慨したもんだ。
今でも、オーディオのミキシング設定はこのLPを使っている。
リーガ・エスパニョーラをTV観戦しながらどーですか?
★★★★★
ギター少年だった僕は、あるギター雑誌に書かれていた究極のテクニカル・ギタリストを表現する言葉として「ディ・メオラの右手、ホールズワースの左手」という一節が頭から離れなくなってしまっていた。なにしろリッチーとかジミー・ペイジしか知らん中学生だ。一体何者!とおもいつつ、いつかは対決しなければならないと相手だと思っていた。そしてコレを買って、聴いて、ショックを受けました。ロックな世界とはまるで違う世界、そして整然としながらも炎のごときピッキングの嵐!4曲目なんて邦題「スペイン高速悪魔との死闘」だもんな。ワケのわからないスゴさが中学生に襲い掛かったワケだ。オススメは勿論「地中海の舞踏」。余裕のピッキングで指板上を上へ下への大騒ぎのディ・メオラVS歯を食いしばりながら手の生爪でがんばるパコ・デ・ルシアという、怪獣大戦争〜南海の大決闘的なアツさがひと時も耳を休ませません。手に汗を握りつつ聴いていたあのころが懐かしいです。大人の人はワインでも片手にリラックスしてどうですか?